「岩尾内湖白樺キャンプ場」の朝が来た。
異様に静かな夜だった。扉の開け閉めはもちろん、声を出すのも憚られるほどの静寂の中、そーっと起きて朝の散歩に出かけた。
旅も十八日目だが、エルブレは体調も崩さず元気一杯で助かる。
今朝は、「道の駅びふか」で奥さんが買ったブリオッシュとスープをタープの下で頂いた。悪くないのだが所詮は菓子パン、メシには甘すぎた。
食後は「道の駅もち米の里なよろ」で買った大福をコーヒーのアテに頂いた。私がチョイスしたチョコレート大福はやはり邪道で、よもぎのあんこバージョンには敵わなかった。
無事にエルブレにフィラリア予防薬を飲ませたので、今日はここで一日のんびりと過ごす。
昨日近所に居たキャンパー数名は去って行ったので、今日はポツンと一軒家なコンパスだ。
午前中はずっとウダウダしていたいところだが、天気予報では午後から雨がパラつくと言っているので、婆さんは川へ洗濯へ、
そして爺さんは柴刈り、ではなくひとっ風呂浴びに管理棟へ出かけた。
風呂じゃなく残念ながらコインシャワーで、300円で10分間浴びれる。湯の勢いはチョロチョロだが、温度はしっかり熱い。
売店の品ぞろえは必要最小限だが、中には意外なモノが売っていた。
エゾシカの犬のオヤツまで売っていた。これだけでここが犬ウェルカムとわかり嬉しい。
洗濯を終えシャワーも浴びてさっぱりしたところで、昼BBQの準備開始だ。午後から雨だと言うので、晴れている間に飲み食いしちまおう。今回オガとはいえ一応備長炭を用意してみたら、やはり火熾しにちょっと苦労した。
先ずはズッキーニからスタートした。
あっつあつのズッキーニにかぶりつき、クラシックで流す。あーシアワセ。
トウキビ、肉とジャンジャン焼いていると、またブレアが食いたそうな顔で見ていた。お前たちのラムもちゃんと取ってありますよ。
昨日と同じく、牛、ラム、豚とどんどん焼いては食い、ハイボールやチューハイでぐいぐい流し込んだ。備長炭は火熾しは大変だが、一旦つくと火力は強いし長保ちし、なんとなく美味い気がする。
今日は締めにフライパンを取り出し、
タレ付きのサフォークをじゅーじゅーと焼き、
もやしを投入してジンギスカンの完成だ。
焼いただけのサフォークも美味いが、ジンギスカンもこれまた絶品だった。柔らかい肉にあっさりめのタレが絶妙に絡み合い、味がついてシナシナになったモヤシとともに口に放り込みハイボールで流す。今日は胃の調子が最高で、いくら食ってもまだまだ限界は来ない。
ジンギスカンをペロリと平らげた後は、ツマミに燻製を作る。熱燻という、最も初心者な製法だが手軽でなかなかイケルのだ。
燻製鍋にチップを入れてただの6Pチーズをセットすると、あっという間に飴色の燻製チーズの出来上がりだ。コーヒーでもワインでも、とにかくフルボディが好みなので燻製ももちろん色が濃い。
締めの締めに、名寄で買っておいたこまいを備長で炙る。パリパリのクリスピーになり、酒のアテに最高だった。ただ、七味マヨが無かったのが残念だったが。
朝の予報では14時くらいから降り始めると言っていたが、見る度にコロコロ変わり結局昼BBQ中は降られなかった。
晴れているうちに夕散歩を済ませ、コンパスへ避難した。やがて20時くらいにパラパラと降って来て、車内で燻製チーズをつまみにまた飲んでいるうちに21時には無事上がった。そこからはもう降らないという予報だったのでポップアップを上げての就寝となった。
それにしてもよく飲みよく食った一日だった。
本日の走行距離:0km