2022 晩夏の北海道旅 二十九日目 道南を一気に駆け抜けて最後の夜を満喫する

道の駅みたら室蘭」の朝が来た。

明け方には5mの風という予報だったのでノーポップアップで寝たが、珍しく予報が外れて穏やかだった。ここの駐車場は狭めなので大型が入ってこれないため、静かな夜だった。

通りを挟んだ向かい側にはレトロな水族館があり、ぱっと見は廃墟かと思ったがちゃんと存続しているようで安心した。広い駐車場が夜でも開放されていて、隅っこの方に車中泊erも停まっていた。

今朝は得意のお茶漬け、ではなく、

ホッキ飯を頂く。まだ昨日の昼に買ったのが残っていたのだ。

ホッキの味がご飯に染み染みで美味かった。これでもうしばらくはいい、というくらいホッキを堪能した。

明日の13時には函館港に居ないといけないので、北海道を楽しめるのも正味今日一日となる。今宵はある程度函館に近いところに居ないといけないので、今日は少し頑張って長距離移動をする必要がある。

お世話になった「みたら室蘭」を後にし、函館方面に向けていざ出発だ。

先ずは、昨日下から散々眺めていた白鳥大橋を渡る。

伊達に入りイオンで買い物を済ませ、道道519号で内陸に入った。

今日はハードスケジュールにも関わらずわざわざ内陸に入ったのは、数少ない「エコ捨て運動」参加駅である「道の駅そうべつ情報館i」でゴミを捨てさせて頂くためだったのだが、、

とんだ無駄足となった。なんかもっともらしい理由が述べられているが、、ゴミ引き受けとコロナと何か関係あるのだろうか?全部とは決して言わないが、何でもかんでもそう言っときゃいい的な雰囲気を最近色々な場所で感じるのは気のせいか。

仕様がないので洞爺湖の東海岸をひた走り、北へ向かう。

まるでブレアが運転手のよう

湖を半周して到着したのは、

道の駅とうや湖」だ。実にこの旅三度目の訪問である。

ゴミ袋を持って「すいません、寄付金でゴミ捨てさせてくださーい」とお願いすると、イヤな顔などひとつも見せず「ハイ」と受け取ってくれる素敵なお姉さんがそこには居る。募金箱にチャリンと100円玉を入れると「ありがとうございます」とまで言ってくれる。いや、ありがとうと言いたいのはこちらなんですよ。全国の道の駅は今すぐにここに視察団を送りなさい。

心身ともにスッキリさせて頂き、今度は洞爺湖の西海岸側を南へ下る。

効かないエンブレで急坂をグイグイ下り、やがて海沿いの国道37号に出て左折して到着したのは、

道の駅あぷた」だ。外席が空いていたのでここでランチ休憩とさせて頂くことにした。

前知識無しでふらっと寄ったのだが、立派なテイクアウトメニューが揃っていて驚いた。

礼文ウニとのことなのでうに弁当とほたてっこ丼弁当、さらにパンカマをチョイスした。

うに弁当
ほたてっ子丼弁当

うにはしっかりと粒が立っていて液体化しておらずいい味で、ほたてもさすがは甘くてともに美味かった。

パンカマだが、さすがはご自慢の道の駅グルメだけあって外はサクサクといい食感、中はチーズがトロリとしてかなり美味い。チーズちくわ好きの人にはオススメだ。

ペロリと平らげて少し周りを散歩したが、坂の少し上に海が一望出来るもっといい外席があるのを見つけた時だけが残念だった「道の駅あぷた」であった。

国道37号を先へ進み、次に立ち寄ったのは、

道の駅とようら」だ。

豊浦はイチゴとホタテが名産らしいが、私のお目当てはこちら、

第36代WBC世界フライ級王者の町の英雄、内藤大助さんのコーナーだ。

初の世界戦でタイの名チャンプのポンサクレックに敵地で挑むも、1R34秒で失神KO負け。だがそこからめげずに二度ポンサクレックに挑戦し、三度目の正直でついに難攻不落のチャンピオンからベルトを奪取した。宿敵ポンサクレックとはその後も四度目の対戦があったが、見事タイトル防衛で退けた。その後亀田一家とのイザコザもあったが、五度もタイトルを防衛した紛れもない名チャンピオンだ。

ちなみにこの内藤チャンピオン、道産子というだけではなく最近TOWAのZelt CPというポップアップのキャンカーを購入されたようで、同じくハイエースポップアッパーとしても親近感をおぼえる。がしかし、悲しいことに納車半年でもらい事故にあってしまったらしい。

チャンピオンの輝かしい業績に触れた後は、長距離移動を開始する。不本意ながら時間の節約のため豊浦ICから道央自動車道に乗り、ひたすら走りまくった。

100km近く高速を走り、落部でようやく下りた。

落部からは内陸の道道67号を日本海側を目指して走った。

道の駅あっさぶ」にちょっと立ち寄り、江差の手前でオカモトを発見した。昨日給油したばかりだが今日もけっこう走ったので、入れておくことにした。

またまたLINE登録で5円引きで、昨日の白老よりもさらに安い147円(税込)で入れることが出来た。旅の最初からオカモトにしとくべきだった。

江差から下の松前半島は、島嶼部を除けば道内で今まで足を踏み入れたことのない最後のゾーンだ。ようやく走れるとテンションが上がったが、フロントガラスには雨粒が当たり始めた。

休憩のため「道の駅上ノ国もんじゅ」に立ち寄った。オーシャンビューでモダンな駅で驚いた。

評判の良いイチゴジュースをひとつ買ってみた。作ってくれる目力強めのお姉さんはぶっきらぼうだったが、ジュースは甘酸っぱくて美味かった。

小雨の中、国道228号をさらに南下する。道東や道北に比べるとこの辺りの景色は今一つだ。

無数の岩が美しい海岸が右手に見えてきたのでパーキングスペースに停めてしばし絶景を眺めた。

向こうに見えるのは大島だろうか。

ひょっとして今日はキレイな夕陽が見られるかもしれない。

さすがに疲れてきたが最後の力を振り絞りさらに南下すると、ようやく本日の目的地が見えて来た。

道の駅北前船松前」だ。

一瞬禁止かと思ったが、よく見ると「連泊」を遠慮してくれとのことなので、今日はここで一晩だけお世話になることにした。

西の空が徐々に色づき始めた。

北海道最後の夕陽は完璧とまではいかなかったが、まあ楽しめるレベルであった。

すっかり日が沈んで街灯が点き、夜がやって来た。

エルブレにゴハンを上げた後で、松前の町へ繰り出した。

目指したのは「温泉旅館矢野」さんだ。何はともあれひとっ風呂浴びさせて頂く。

浴室に入ると先客は誰もおらず、しばらく貸し切りでゆったりと温泉を満喫した。シャワーの勢いは驚くほど弱かったが、お湯は体が包まれるような気持ちよさだった。道内最後の温泉はまさに大当たりだった。

風呂から上がって道の駅へ戻るのではなく、そのまま旅館内のレストランへ直行だ。

奥さんが風呂から上がって来るのを待つ間に、ビールと枝豆を注文した。今日はたくさん走ったので疲れた体に染みた。

気持ちよく飲んでいるところで奥さんが合流し、いざ注文。ここは「おにぎりあたためますか」でも紹介されていたあれを是非とも頼まなくてはいけないだろう。

松前海苔だんだんである。

何のことはない、海苔が二段になっただけのお弁当なのだが、何故にこんなに美味いのか。松前名物の天然岩のりが既成の概念を遥かに超越する。これはあればあるだけいくらでも食えるシロモノだ。

これまた松前名物ということで、まぐろ御膳も頼んだ。刺身、漬け、炙りと三種類の本マグロを楽しめる。もちろん、どれも最高に美味かった。

オリジナルラベルの冷酒も頼み、本場の松前漬けをアテにグイグイ流し込んだ。あー、シアワセ。

後からお一人で座ったくせに枝豆をふたつ頼んで新聞を読みながらモリモリと貪るサラリーマン風の男性が、その後で箸でズルズルと美味そうにすすっていた「松前漬けパスタ」というのが非常に気になりつつも、会計を済ませてホロ酔いで店を後にした。

道内最後のディナーも終了したが、今回の旅もよく走り、よく食らい、そしてよく飲んだもんだ。明日はいよいよ名残惜しくも北海道を離れる。

本日の走行距離:298km

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