2022 晩夏の北海道旅 二十八日目 やはりカレーは飲み物だった

道の駅むかわ四季の館」の朝が来た。

わざわざ四季の館から最も遠い役場前の辺りの周囲に大型ゾーンの無いところに停めていたにも関わらず、夜中からアイドリング攻撃に悩まされた。

ポップアップの窓から外を覗くと、至近距離に大型アイドラーが居た。自分では避けているつもりでも、こうして区画などシカトして後攻されると打つ手が無い。

眠い目をこすりつつ、散歩に出た。

昭和の名車が朽ち果てていた。ああ、勿体無い。

またまたお茶漬けの朝であった。こんなに食っても不思議とまるで飽きない。

今日も朝から天気だが、明日あたりから台風の影響で下り坂という予報が出ている。

お世話になったむかわ四季の館を後にし、西へと向かう前に、

先ずは近くのコインランドリーで洗濯を済ませた。

西へ西へとコンパスを走らせる。

苫小牧の町が近づいてきた。

苫小牧といえばどうしても食いたいものがあるので、先ずはそこを目指した。

マルミ商店」だ。ここで苫小牧を代表するB級グルメのほっきカレーをテイクアウトしに来たのだ。

ほっきカレーといえば有名なのは「マルトマ食堂」の方ですぐ裏手にあるのだが、

こちらは大人気でやはり長蛇の列が出来ていた。この二店は親戚らしく、しかもテイクアウトの方が我が家にとっては都合が良いのでマルミの方で充分なのだ。

無事に受け取った後は、どこか近場で頂くことにしよう。地図を見ると近くに「出光カルチャーパーク」という公園があるので行ってみた。

公園の東屋をちょいとお借りして、先ほど買った弁当を開ける。

ほっきカレーとほっき丼と、ほっきづくしだ。

カレーはボリュームたっぷりでずっしりと重く、ほっきもゴロゴロと入っている。カレーの味も絶妙で、ほっきも柔らかく甘い。これはたまらん。

ほっき丼の方も当然ながら美味いに決まっている。昨夜鵡川で食ったのよりも甘くてこれまた贅沢に乗っていた。

二人でとっかえひっかえしながら夢中でかっこんだ。カレーのあまりの量に「食えるかな?」と最初は思ったが、予想に反してあまりにも簡単に無くなった。故ウガンダ・トラ先生の名言「カレーは飲み物だ」は真理であると実感出来た。

ゲフっと大満足な腹をさすりつつ、苫小牧に別れを告げ西へ向かった。

そろそろ給油だが、ここまで楽天カード使用でエネオスもしくは出光を中心に入れてきたが、上湧別で京都ナンバーのバスコンさんがイチオシだったオカモトが白老にあったので入ってみることにした。

LINEで友だち登録で5円引きとのことで早速登録するとバーコードを貸してくれた。

給油機のディスプレイにはリッター140円と出て、何でこんなに安いの!?と小躍りして満タンにした。

だがよくよくレシートを見るとそれは税引前の価格であり、税引後は154円であった。画面にも小さく出ていたのだろう。勘違いする当方も当方だが、紛らわしいぞ。まあそれでも他に比べればダントツで安い。プリペイドカードを作ればもっと安いらしいがめんどくさいのでやめておいた。

白老から太平洋沿いをさらに西へ走ると、たらこで有名な虎杖浜に「虎杖浜カフェ」なる良さそげな店があったのでちょっと寄ってみた。カフェ席があるのでたぶん大丈夫だろうと思いつつ「犬OKですか?」と聞くと、「・・あぁーーー!・・いやぁーーー・・・・・」と女性店員が絶句している。「要するにダメなんですね?」と聞くと「・・・ハイ」。はっきり言え。この手のカフェのテラス席が犬NGというのは初めてだった。北海道ならではだろうか。

長居は無用と虎杖浜を後にし、登別を通過して室蘭に入った。先ずは昨日に引き続き地球の丸さを味わいに行く。

地球岬だ。

たしかに素晴らしい景色であることは、間違いない。だが先にここを訪れていれば感動もひとしおだったのだろうが、昨日襟裳岬を体験してしまっているので若干薄めだったのが残念だった。

エルブレは楽しそうに観光していた。

さてお次はどこに行こうかと案内図を見ると、近くに「金屏風」「銀屏風」とあるのが目についた。金屏風というのは何となく想像がついた。きっと黄色っぽい崖かなんかだろうなと。だが銀屏風の「銀」というのがピンとこなかった。崖がシルバーなのか?

地球岬を後にして銀屏風を目指す。途中、対向車が来てもすれ違えないヤバそうな山道になったが何とか目的地にたどり着けた。

なるほど、たしかに光の加減では銀に見えるのだろうな、と理解した。

さてそろそろ今日の停泊地へ向かうべく、細道を慎重に下り町へ出た。

道の駅みたら室蘭」だ。

目の前が海という素晴らしいロケーションで、パークゴルフ場や公園、温泉施設などもある。

白鳥大橋も一望できる。今日はここでご厄介になろう。

散歩がてら温泉施設の方へ歩いてみると、何か様子が変だ。

なんと、本日休館。またしてもやってもうた。どうりで道の駅も評判よりも空いているはずだ。

まあ昨日入ったしいっかと、散歩を続ける。

温泉の隣にはRVパークがあり、道の駅が混むという噂なのでのんびりするために最初ここを予約しようかと思っていたが危なかった。チェックインして温泉が休みと知ったらガッカリしていたことだろう。必要でもない電源と水のためだけに2,750円も払うところだった。一台、新潟ナンバーのフィアットのキャブコンがポツンと停まっていたが、気の毒でならなかった。

こういうのんびりした雰囲気が大好物なエルはすっかりここが気に入ったようだ。

お姉ちゃんがリラックスしているのでブレアも安心のようだ。

あまりに心地が良いので、思わず駅で飲み物を買ってきた。ビールはくじら食堂、カフェモカは鉄ノ街珈琲だ。

何でも鼻をつけずにいられない好奇心旺盛なお方

くじら食堂には室蘭焼き鳥が売っていたので、後でまた買いに行って今日の夕食にしよう。

駐車場に戻ると、隣に我が家とご近所ナンバーのキャブコンが停まっていた。するとすぐに扉がガチャリと開いて「同じナンバーだね」とオシャレな紳士が出てきて会話が始まった。

友人と二人旅をしていたが用事があるとのことで稚内で降ろしてそこからは贅沢に一人でキャブコンで旅をしているとのこと。いつまでとか何も決めずに気ままな旅のようだ。志垣太郎似のイケオジで白縁フレームのグラサンをかけ派手なシャツに白いパンツと、まるでLEONか何かから飛び出して来たような実にリッチそうなちょい悪オヤジだ。見た目は若いがなんと現在71だそうで、会社をやっていたがもう息子に任せて自分は好きにフラフラしているとのこと。出た、上湧別に続き「会長」第二弾のご登場だ。

楽しい会話の途中で何か忘れているような気がしていたが、そうだ!夕食だ。気づけばくじら食堂のラストオーダーの時刻が過ぎてしまっていた。夕食の室蘭焼き鳥がーー。。

ま、しゃーないかと再び会話に戻り、隣の温泉が今日休みだと話した瞬間、傍を通りがかったお父さんが「え!?今日風呂やってないんですか?」と会話に加わってきた。神奈川から毎年、しかも年に何度も北海道にやって来ると言うその筋金入りのヘビーリピーターもキャブコン乗りで犬連れのご夫婦だ。もうちょっと滞在したかったが台風がヤバそうなので明日のフェリーに変更して帰ると言う。我が家のフェリーはそのヤバイとおっしゃる来週の火曜だ。「明日のウィズドッグルームまだ空いてましたよ」ともおっしゃっていたので、我が家もちょっともう一度予定を立て直した方が良いか。。

風呂が入れないならここに用は無い、とこの先の伊達に向けてその神奈川さんは去って行った。一瞬うちも伊達に行こうかとも思ったが、、、さっきビール飲んじまったんだ。

会長も「どうしようかなー」と言いながら悩んでいたが、「僕も伊達に行くわ」とフットワーク軽く走り去って行った。

お元気で、良い旅を。

さて室蘭といえば夕陽も名物のひとつだが、果たして今日は見ることが出来るのか。

陽が沈む左の方が厚い雲で覆われてしまっている。

残念ながら雲には勝てず、赤い夕陽はオアズケとなった。

夕陽がダメなら、次は夜景だ。街灯が点き、白鳥大橋のライトアップに期待。

夕食を買いっぱぐれたのである物で済ませるしかない。幸いにして「マルミ商店」でホッキ飯おにぎりも買っていたのでそれをメインに据え、カップヌードルとギョニソで脇を固めた。まあ昼間たらふくカレーを食ったので、夜はこんなもんでいいやと自分を騙す。

悩んだ帰りのフェリーだが、明後日の14:10に変更した。キャンセル代やら差額やらかかってしまったが、相手が台風だから仕様がない。

さて北海道を楽しめるのも正味明日一日だ。

本日の走行距離:119㎞

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