2022 晩夏の北海道旅 三十日目 さらば北海道また会う日まで

道の駅北前船松前」の朝が来た。

国道沿い&海沿いの駅だがポップアップ内でも静かな夜であった。

いよいよ今日の午後には北海道を離れると思うと、寂しいやらホっとするやら。

早朝の松前の町を散歩する。せっかく来たのだから、あそこも訪れてみたい。

町のシンボル松前城だ。名所旧跡マニアとしては外すわけにはいかない。

1855年に築城されたのに、1874年に廃城という非常に短命な城らしい。

想像していたよりも広くて立派なお城だった。

隣の松前神社の脇の駐車スペースにポツンと一台車中泊erが停まっていた。最近、至る所で見かけるようになった。

東の空が赤く輝いていた。天気の良いのも今日までらしい。

今朝は、昨日「道の駅あっさぶ」で買ったパンを頂いた。素朴に美味い。ちらっと寄っただけの道の駅だが、散歩に良さそうな公園も脇にあり次回はゆっくり寄りたいと思った。同じく、「道の駅上ノ国もんじゅ」も。

ビーグルらしからぬ大人しくて可愛いワンコ連れの多摩のキャブコンさんと少しお話させて頂いた。北海道はもうベテランらしいが、台風の今後の行方を気にされていた。我が家のお古の「HO」を無理やり押し付けてもらって頂いた。良い旅を。

フェリーターミナルに向け、道内最後の移動を開始した。とは言っても港へ直行するわけではなく、例によってちょこちょこ観光は入れながらの移動である。

先ずは相撲甚句が軽快に流れる「道の駅横綱の里ふくしま」に立ち寄る。

第41代横綱千代の山
第58代横綱千代の富士

千代の山さんは歴史でしか知らないが、ウルフ千代の富士はまさに我々の世代のど真ん中だ。脱臼癖をカバーするため鍛えに鍛えたムキムキの三角筋に少年少女は圧倒されたものだ。一時代を築いたが、やがて新進気鋭の当時の貴花田に負けた二日後に「体力の限界!」と涙する引退会見を見て日本中も涙に暮れた。

記念館も寄りたかったが先を急ぐので、写真だけ撮らせて頂いてウルフに別れを告げた。

お次は「道の駅しりうち」だ。

ここは上手く時間が合えば新幹線を拝める新幹線展望塔というのがある。ちょうど貨物列車が通過したばかりという谷間の時間だったので、撮り鉄らしき人は誰も居なくて閑散としていた。

しかしながらここでの私のお目当ては新幹線などではなく、あの大先生なのだが一階を見渡してもそれらしいスペースはどこにも無かった。そんなはずはないと、二階へ続く階段を上ると、

居た居た。

知内出身の大御所、サブ北島先生だ。最近の人には名馬キタサンブラックの馬主さんという肩書の方がしっくりくるのかもしれない。

名残惜しくもサブちゃんに別れを告げ、さらに先を進む。

道の駅みそぎの郷きこない」に寄って何か昼飯にありつけるかと思ったがこれといったものが無く、とりあえず明日の朝食になりそうなパンを買い、後は一気に無料高速で函館を目指した。

高速を下り、まだ時間は少し早いがフェリーターミナルに行く。

お目当てはターミナルで売っているこの弁当だ。

昨夜の海苔だんだんですっかり味を占めてしまった。

無事に弁当を買って戻って来た奥さんだが、なんとターミナルビル内であの室蘭で出会ったイケオジ会長と再会したと言う。いつまで北海道に居るか決めてない、と言っていた会長も台風が怖くなったようで同じ船に乗るとのこと。

船内で食うランチも無事ゲットしたところで一旦ターミナルを離れ、

これまたすっかり味を占めたオカモトのLINE登録5円引きでダメ押しの給油をした。今回はリッター約147円だった。

さらにハセストに寄って今宵のお惣菜を買い込んでから再度フェリーターミナルに戻ってきてからようやくチェックインと相成った。

書類を持ってターミナルへ歩いて行く途中で見慣れたキャブコンがちょうど乗船待ちの列に並ぶところで、運転席から白縁のグラサンをかけた怪しいイケオジが手を振っていた。よく考えると、白縁メガネをかけた人間に貧乏人は居ない気がする。

チェックインを済ませ、乗船待ち列に並んだ。どうせ行きと同じで最後の乗船だろと車内で弁当でも食い始めようかと思っていると、意表をついてすぐに船内に招かれた。食い始めなくてよかった。

今回もマイカートは引っ張り出さず、でかいカートを借りた。次回以降、北海道に行く際にはカートは積んで来なくても良さそうだ。

取っていた部屋に入り、さあ遅いランチだ。

楽しみにしていた海苔弁はたしかに美味いことは美味いのだが、量が少なかった。味も矢野の海苔だんだんと比べては酷だろう。

あっという間に弁当を平らげた後は、空いているうちにとシャワー室へ向かった。今回初めてフェリーのシャワーを使ってみたが、その辺の立ち寄り湯の粗悪なシャンプーなんかよりもずっと高級なのが備え付けられていて無料なら使わない手はないと実感した。次回からはマストだ。

一か月も付き合わされてさすがに疲れたか、エルブレはよく寝ていた。

青森が近づくにつれ津軽海峡に陽が沈みつつあった。

やがて一か月振りに本州へ戻って来た。

無事に青森に上陸し、美しい夕焼けの下、国道7号を南下する。

やがて今宵の停泊地の「道の駅なみおかアップルヒル」に約一か月ぶり着いた頃はすっかり暗くなっていた。土曜なので混んでいるかと覚悟したが、そうでもなかった。

さあ、この旅最後の夕餉の始まりだ。

豚串はタレをやめてみそだれと塩だれにしてみたが、この二種類の方が個人的には好きだ。サラダはどこまでもチープで、ハンバーグは子供だましだった。最後がこれで多少は残念だが、ハセストを選択した時点である程度覚悟していたので許容範囲内だ。

ここに着いた時点では24℃くらいあって大丈夫か?と不安だったが、いざ寝る頃になると21℃くらいに下がっていた。国道からも一本離れているので、静かな夜になりそうだ。

本日の走行距離:122㎞(フェリー 113kmを除く)

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