二度目の友愛の森での朝が来た。
旅も四日目の朝を迎え、サブバッテリーの状態はというと、
12.4Vと満タンとまではいかないがまだまだ安心して使える状態だ。昨夜もFFヒーターを焚きっぱなしで冷蔵庫もずっとOnだった。コンパスの電力能力は思った以上の実力かもしれない。
朝食は、TOMARCTUSの向かいにある人気の「ペニーレイン」のパンだ。
あんこの方はまだいいとして、ブルーベリーの方は食事として食うには余りにも甘すぎて途中でギブアップした。朝のパン食もだんだんと飽き気味になってきた。長期の旅になる米食も上手く混ぜながらじゃないともたないな。
さて本日は、今が見頃らしい那須の紅葉を見に行こうと思う。「マウントジーンズ」というスキー場にケージ無しで犬がそのまま乗れるゴンドラがあるらしいのでいざ出発。友愛の森には二連泊してとてもお世話になりました。
友愛の森からマウントジーンズまでの道は最短だと真北へ向かうが、地図を見ると最後にギンギンのワインディングロードがあるようでエルブレには厳しい。従って東側からぐるっとまわるルートを選択した。
最後の方で上りのカーブがあったが、幸いにして後ろからアオってくる輩も居なかったのでゆっくりと走ることが出来て無事にノーリバースで広大な駐車場に到着出来た。
荒れに荒れたアスファルトの駐車場が、雪国に来た感じを思い出させてくれる。
ゴンドラへ向かう長いエスカレーターの乗り口へ向かった。
ホームページの感じや名前からもっと新しめなスキー場を連想したのだが、けっこうな古さをあちこちに感じる。エスカレーターにエルブレをそのまま乗らせるのは危なそうなのでそれぞれ一匹ずつ抱っこして乗ったが、けっこうな長さのため腕が疲れた。
奥さんが券を買いに行ってる間に散策MAPを見ていて、山頂の天気が「不良」と伝えるインフォメーションがちょっと気になった。気温も2度か。。
ゴンドラの料金は大人:1,700円、犬:900円とまともに払うと5,200円もかかるが、JAF割引で半額の2,600円で済んだ。券を買っていざ乗り込み。
ゴンドラは低速とはいえ動いているのに乗り込むのでエルブレはビビって躊躇したが、我々が先に乗り込むと置いてかれまいとピョンと乗り込めた。
窓の外は、一応は色がついている木々があるが「見頃」というのはちょっとどうかと思うレベルだった。
エルブレは振動と音にびびりながらなんとか乗っているが、柱を通過する時の音と揺れの度にあたふたしていた。
山頂駅に着いてみると、雨どころか完全に雪が降っていた。「不良」ってこういうことね。
展望台からの眺望も、紅葉どころか「白」だった。これは参った。
ドッグランもあったので、せっかく来たのだから使わせて頂いた。
これ以上粘っても天候も回復しそうにもないのでさっさと下山することにした。しかしこれ、まともに5,200円払っていたらエライことになるところだった。紅葉はまたどこかでリベンジしたいと思う。
気を取り直して昼食のため、前日にTOMARCTUSの店長さんに教えてもらっていた犬OKの蕎麦屋さん「そば ごはん 天水」さんに行ってみた。
広々と暖かいテラス席で犬連れで美味しい食事が出来て素晴らしい。
不発に終わった紅葉狩りの鬱憤を晴らすべく、天せいろと松茸&舞茸天丼を頼みムシャムシャと頂いた。蕎麦も天ぷらも全て美味かった。
昼食後には、これまたTOMARCTUSの店長絶賛の「カネルブレッド」へ走った。売り切れ連発の超人気店とのことだったので、事前に電話でメインの食パンを注文しておいた。
ここからは下道を2時間近く走って本日の停泊地である「道の駅 はが」に到着した。ちょっと走りすぎかとも思ったが、エルブレは疲れもあってか寝たり起きたりで無事ノーリバースでこの日を終えることが出来た。
ここも温泉を併設した道の駅だ。栃木は温泉付き駅が多くて素晴らしい。
すぐ隣には素敵なサイクリングロードがあり、散歩に最適だ。
すぐ傍には持ち帰り専門の「やきとり富」さんがあり、Googleのクチコミがかなり良かったのでこの旅最後のディナーに買ってみた。
併設の「ロマンの湯」はレトロ感満点で、テルマエロマエに出てきそうな雰囲気のある温泉だった。お湯はヌメヌメしていて、色々と効きそうな気がしてくる。
買ってきた焼き鳥は大ぶりでどれこもこれも炭の香りが香ばしく、味も絶品だった。クチコミは正しく、最後の夜を飾るにふさわしいディナーとなった。
鶏の香りつられてエルが身を乗り出してくるほど。
道の駅の売店で買った地酒「惣誉」に酔いながらこの旅最後の夜は静かに更けていくのだった。