2月1日（木）
「道の駅むつざわつどいの郷」の朝が来た。
予報通り明け方の4時くらいから屋根を打つ音がし始め、5時にはけっこう降ったが、6時になるともう止んだ。ここの駅は新しくて路面の舗装も良いのかあまり水たまりにもならず、犬の散歩には有難い。おかげでエルの腹や腕のフリンジもあまり濡れず、助かる。エルは足首が柔らかいのでスナップの効いた歩き方をするせいか、路面の水分を豪快に跳ね上げてビショビショになりしかも乾きにくい毛質なので雨は大敵だ。対してブレアはトコトコと足を突っ張る歩き方のせいもあるが、とにかく毛が速乾性で濡れてもすぐ乾くので手間がかからない。同じ犬でこうも違うものかと、いつも思う。シャンプーの際のドライヤーの時間もまるで違う。
今朝は昨日市原の駅で買っておいたコロッケパンとクロワッサンを頂いた。コロッケパンはキャベツもシャキシャキで美味かったが、クロワッサンは生地の表面がちょっと甘くてバターロールのような安っぽさでイマイチだった。ここで買った「はるみ」ちゃんをヨーグルトに入れてみたが、やはり美味い。
今日のここいらは日中は16℃にもなろうかという予報だが、来週月曜には関東は大雪になるのではと脅かされている。この旅最初のピンチだ。ちょいと薄っすらな雪ならコンパスのオールシーズンタイヤでも何とかなるかもしれないが、ドカっと降られた日にゃお手上げだ。関東以外にも目を向けてみると、静岡・愛知方面は月曜も雨予報でまだマシそうだ。明日、アクアラインで戻ろうか。
出発前にドッグランを覗いてみると誰も使っていなかったので、ちょいと拝借。
今日も仲良く元気に走れて何よりだった。
一晩世話になった睦沢を後にし、東へと出発した。とりあえず今日は外房方面へ行ってみよう。
その前に今夜のツマミを調達することにする。せっかく房総へ来たので、新鮮な魚を是非とも食いたいのだ。どこかにいい魚屋は無いかとグーグルマップを検索すると、
すぐ近くに「魚や」というそのままの名前の店があったので寄ってみた。店に入ると人の好さそうな親爺さんが応対してくれた。曰く、最近風が強くてあまり漁に出れないようで種類は揃って無いが、今日はアジがオススメとのこと。ふーんと言いつつショーケースを見ると美味そうなナメロウがあった。親爺さんご自慢の手作りのようなのでそれを頂くことにした。驚くべきことに、こんなコテコテのクラシカルな佇まいの魚屋さんにも関わらず、PayPayもd払いも使えた。やるな親爺。
さらにちょっと先に行ったところにある「タカラ鮮魚店本店」にも寄り、タコ刺しやアジ刺しを仕入れた。ちなみにこちらは先ほどの親爺さんの店よりもはるかに大手っぽいのに、現金のみだった。
今宵の肴も無事ゲット出来たところで、次はお待ちかねの昼飯だ。またまたグーグルマップで近場を検索し、スコアが良くてひとつだけあるテラス席が犬OKという店があったので電話をしてみると、運良く予約出来たので向かった。
一宮は東浪見にひっそりと佇む「朱鷺-TOKI-」さんである。
古い民家をリフォームしたらしきお店で、想像以上にゆったりとしたテラス席に通された。大抵の店ならばこの面積があればもうひとつ余計にテーブルを設けるだろう。そのおかげで優雅に食事が出来そうだ。
迷った挙句、朱鷺御膳と週替わりランチを注文した。
週替わりのメインは鶏モモの方をチョイス。
麗しい女性陣で切り盛りするお店だが、運ばれてきた膳もキレイに盛り付けられ何から箸をつけようか迷うほどだった。そして一口食しただけで、ハイ、名店確定。
味噌汁、小鉢、メイン、どれを食しても優しく上品な味わいで実に素晴らしい。あまりに上品なので、下品だがオカズの汁も全て飲めてしまうほどだった。
当然ながらご飯もガンガン進むのだが、嬉しいことにお代わり自由だ。テラス席なので店員さんたちとの距離があり、お代わりの注文がし難いなと思った途端、中のお姉さんがすぐに気づいてくれた。このキレの良い気配り、言うことなし。おかげ様でたらふく頂きました。
食後に頂くコーヒーもちょっと酸味のあるタイプで美味かった。また、最初から供されるお茶もこれまた美味いのだ。
2月の平日というのにクルマがひっきりなしにやって来るのも頷ける。うちの奥さんのネット検索の久々のホームランだ。ありがとう、グーグルマップ。房総に来た時はリピート確実だ。ていうか、ここを目的にまたやって来よう。
大満足のランチの後は、せっかく来たので海にでも行ってみんべと東へ向かった。それにしても昔ながらのふるーい家屋もあるが、やたらと真新しい家が目立つ。それもでかいガレージやバスケのゴールがあったり、家の玄関の脇がベンチのあるテラスになっているようなアメリカンな眩しい新築なのだ。これは一体どういうことなのだろう。
海岸の入り口が見えてきた。
広い駐車場に、新しくてキレイなシャワーも備えたトイレ棟があった。新しい施設なのかな？
ビーチの手前の一部はまだ新しそうなコンクリの広場がある。
ん？向こうに何かのモニュメントがあるな。
そうか！ここはTOKYO 2020のサーフィン会場だったところなんだな。五十嵐カノア君の決勝の熱狂が蘇るなあ。
この辺りは移住者の受け入れにもかなり力を入れているようで、あのアメリカンな新築たちもそういうことなのかもしれない。キムタク夫妻みたいのが今にも出てきそうな家々だったし。
さて明日にはアクアラインを渡って静岡方面へと向かうので、そろそろ西へ戻るとしよう。
今日は今のところノーリバースなブレアだが、途中一瞬危険な雰囲気になり5分程度路肩で休憩して事なきを得た。念のため途中の市原鶴舞から高速に乗るとする。
すぐの木更津東で下り、ICの割と近くに公園があるようなので本日ダメ押し散歩に行ってみた。
百目木公園だ。「ひゃくめぎ」かと思いきや、まさか「どうめき」と読むとは。読めねー。
立派なドッグランがあるので近くへ行ってみる。
「普段見ねー顔だな！」、「どこのどいつだ！？」とヤンヤヤンヤの大騒ぎだった。公立の公園らしく、登録入会制のようだ。
園内を散歩してみよう。
立派な野球場やテニスコートなどがある素晴らしい公園だ。ちなみに野球場の中だけは犬NGだった。
散歩を終えて本日の停泊地である「道の駅木更津うまくたの里」へと到着した。
木更津東ICの真隣にあって上は高速が走っているというロケーションだが、さほどうるさくない。
今宵は、一宮で仕入れたなめろう、あじ刺し、たこ刺しに、睦沢の道の駅で買ったまぐろ佃煮という魚ナイトだ。
魚やの親爺さんご自慢のなめろうは確かに美味い！白飯が欲しくなる。あじは肉厚で脂が乗って美味い。これはなかなか東京のスーパーでは手に入らない。たこも三陸の柔らかさは無いが味は良かった。まぐろ佃煮は日持ちするだけあって、ちょいチープだったが悪くはない。
魚とくれば日本酒が欲しくなるのが世の常だが、ここの駅ではイマイチそうなワンカップシリーズか四合瓶以上の常温しか無かったので、仕方なく近くのセブレブで菊水の辛口を買って帳尻を合わせた。呑み慣れた酒だけに間違いは無いが、出来れば旅先ではその土地の酒が欲しい。
予報通りどんどん気温が低くなり、風も強まってきた。今日で千葉編も終わり、明日からは東海編になるのだろうか？
本日の走行距離：64km
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