2024 真冬の放浪旅 第七日 懐かしの旅籠屋で雨を凌ぐ

2月5日(月)

刈谷SAの朝が来た。

耳栓のおかげで何とか寝れたが、奥さんからは「あんたのイビキの方がよっぽどうるさかった」と言われた。

早朝はまだ雨が降ってなかったので、下りのパーキングエリアの裏手にある岩ケ池公園へ散歩に出られた。ここは想像以上に広くて有難い。

オアシスの方をぐるっと遠回りしてから帰るとしよう。

暗い中で煌々と明るいスペースがあったので行ってみる。

飾られていたのはドールハウスだった。

中には和風の物もあっていい味を出していた。

7時の開店と同時に買って来たマックのソーセージマフィンを朝食に頂いた。普段は催さないが、旅に出ると一度は食いたくなる。

それにしても今やこれも単品で390円もするとは、上がったなあ。つい最近まで200円くらいじゃなかったっけ?

FFヒーターを点けて寛いでいると、突然車内灯が落ちた。サブバッテリーは何と10Vを下回っている。慌てて冷蔵庫の電源を落とし、周囲に負けじとしばらくアイドリングで凌いだ。今日も一日悪天候ということで、宿を取って正解のようだ。

出発前に「おあしすファーム」を覗いてみた。さすが、生のうなぎが売られていた。キャンプ場で焼いたら楽しそうだが、素人には難しいか?

買い物を終え、下道へ下りて西へと走り出した。

桶狭間なんて地名が出てきてテンション爆上がりだ。今日は生憎の天気なので、数日後に必ず訪れよう。

天気は悪いが散歩に行かないわけにはいけない。地図から適当なところを探してやって来たのは、

大高緑地」だ。

到着してYahoo天気を見ると、ちょうど今から30分は降らないと言っていたので慌てて散歩に出た。

だが何となくポツポツ降っているので、念のためエルブレにカッパを着せていざ出発。

どうやら今日は施設は休みの日らしく、他には人っ子ひとり歩いていない。

実にうら寂しい。

もっと歩きたがるエルをなだめすかして何とか30分で戻って来た途端、ザーっと降りだした。

何とか最低限の散歩も出来たところで、ランチタイムとしよう。

出発前に刈谷で買った弁当を頂く。安物だが悪くなかった。

雨の中、国道23号を西へと走る。

庄内川を越え、

やがては木曽川を越えて三重県は桑名市へと入った。

一旦は長良川&揖斐川をも超えて桑名市街で買い物をし、

再び揖斐川&長良川を越えて長島へと入った。

この辺りは織田信長が一向宗門徒と三度にも渡る激戦を繰り広げた地で最後は2万人が焼き殺されたが、今はどこにでもある河川敷にしか見えない。

そうしてついにやって来たのは本日のお宿、「ファミリーロッジ旅籠屋 名阪長島店」だ。

懐かしの黄色看板、昔は先代犬と各地の旅籠屋をよく利用したものだ。そのうちのひとつの金沢内灘店が正月の地震で甚大な被害を受け、修繕の目処が立たないため1月26日に閉店したというニュースを目にした時は悲しかった。幸い怪我人が出なかったというのだけが救いだ。

どこの旅籠屋でも1階の奥の2部屋がペットOKになっている。廊下に面した窓の外を人が歩く気配がするときっとエルが吠えるだろうと思い一番奥の部屋を頼んでいたが、その通り対応してくれた。

いつものように先ずは冷蔵庫のスイッチを入れ、

洗濯機に汚れ物を突っ込んだ後で、バスタブに熱い湯を張ってザブンとひとっ風呂頂く。今日は冷たい雨が降っていたので、たまらん。

さて今日の夕食はというと、

まずは刈谷で売っていた、西尾市のソウルフードだというイカフライレモン煮に、

桑名のアピタで買った生ほたてに枝豆、さらに浜名湖で買った練り物詰め合わせだ。

さらには刈谷で買ったつくね串も加え、一杯やる。狭い車内も楽しいが、やはり部屋でのびのびと飲み食いするのは快適だ。枝豆以外、全て美味かった。

21時くらいに締めの散歩に出ると、既に雨は上がっていた。これなら宿を取らないでも何とかなったかなとも思ったが、悪天候で電力事情が怪しかったので良しとしよう。今夜は旅籠屋ご自慢のでかいベッドで熟睡してやる。

本日の走行距離:44km

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