2024 真冬の放浪旅 第九日 美濃は大河の主役にふさわしいキャラクターの宝庫だ

2月7日(水)

道の駅織部の里もとす」の朝が来た。

朝までFFヒーターは切れず、車内は15℃と快適だった。やはり冬の夜は冷蔵庫は切るか、もしくは目盛りを弱くしておくのがいいのかもしれない。

今朝の本巣の気温は2.5℃で、キンと冷え込んでいた。

朝食は昨日「道の駅パレットピアおおの」で買ったパンを頂いた。

夕方で半額&30%引きで売っていたので意地汚く買い過ぎたか、朝から腹一杯になった。全ておいしゅうございました。

刈谷で買った麗紅という聞き慣れない柑橘を頂いてみた。「ジャムやお菓子にするほど糖度が高い」という触れ込みだったのだが、食ってみるとそこまで甘くなかった。

このあたりは戦国武将であり、千利休の弟子でもあった古田織部の生まれた地であり、道の駅の名称もそこから来ているようだ。私もついこないだまで全く知らない人物だったが、退職してヒマになり何の気なしにネットで読み始めた彼を主人公に据えたマンガ「へうげもの」ですっかりファンになってしまった。武人としてよりも茶の湯や陶芸や建築などに生きたいという、戦国という激アツの世の中で仕事よりも趣味に賭けた偉大な「好き者」として魅力たっぷりに描かれている。大河ドラマも、紫式部や絵師を主人公にするくらいならこれを実写化した方がよっぽど盛り上がるのではないだろうか。入場無料の展示館で織部焼などを観たかったのだが、休館で残念。いずれまた来よう。

出発前に織部駅の周りを散歩する。

このなんともレトロな線路を跨ぐゲート?は、クルマは小型特殊しか通れないそうだ。

お世話になった織部の里を後にし、東の岐阜の中心地へと向かった。30分ちょっと走り、本日最初の目的地が見えてきた。

山の上にちょこんと鎮座する岐阜城だ。

信長に獲られる前の斎藤氏時代は稲葉山城と呼ばれており、山そのものが城で天然の要害と言われるだけあって確かに攻めにくそうな城である。城の傍まで行くにはロープウェイか歩きしかないが、ロープウェイはエルブレはケージに入れないといけないし、歩きだと30分から1時間くらいの過酷な登山が待っているというので、下から眺めるだけにしておいた。

ここ稲葉山城は、これまた最近読んだマンガ「センゴク」のオープニングシーンの舞台で、主人公の仙谷秀久のデビュー戦の地なので感慨深い。戦は負けて宿敵信長の眼前に引きずり出されあわや打ち首寸前というところで信長の目に留まり、木下藤吉郎の下に預けられて子飼いになり、織田軍・豊臣軍の下でどんどん出世していく。だが九州で致命的な失敗をやらかして改易されたが、最終的には持ち前の根性で見事挽回して再び大名復活、というストーリーだ。これも織部とともに是非とも大河ドラマに抜擢して欲しい魅力的なキャラクターである。視聴率の取れる戦国ものだけに、いいと思うんだけどなあ。

麓の岐阜公園はとてもキレイで、逆になんか落ち着かない。

散歩は早々に切り上げ、近くにテラス席のあるレストランがあるようなので城下町を歩きだした。が、雨がパラパラと降り始め、テラス席には絶望的な天気となったので止む無く引き返すことになった。

こうなりゃ得意のテイクアウトだ。近くに良さそげな惣菜店があるようなので、行ってみることに。

お惣菜あおば」さんだ。

ここにきてすっかり晴れたのが腹立たしいが、店内はどれも美味そうで目移りする。昼用の弁当と、夜のおかずを少し買い、「長良公園」へと向かった。

日替り弁当

鶏そぼろ丼

量は可愛いが主菜、副菜全てが丁寧に作られていた。特にハンペンの中にチーズとソースが入っている揚げ物が珍しくて良かった。そぼろ丼も卵も鶏も実に美味かった。こりゃー夜用のおかずも楽しみだ。

ランチの後は長良公園を散歩する。

広々とした公園で散歩にちょうど良い。犬を連れて2,3周されている方もちらほら居た。

この公園からも岐阜城が見えた。岐阜公園よりもこちらからの眺めの方が良いくらいだ。少なくても散歩だけ言えば、こちらの公園の方がオススメだ。

エルもお気に召した様子だった。

エルのご機嫌伺いをした後は奥さんのご機嫌伺いもと、ご希望の菓子店いくつかにお連れし、岐阜を後にした。

今日の停泊地だが、風呂にも入りたいので色々と検索したが、岐阜はやたらと火・水休みの道の駅や立ち寄り湯が多い。

そんななか辿り着いた本日の停泊地は、

道の駅池田温泉」だ。

到着して驚いたことに、

駐車場のあちこちに固まった雪があった。ほんの少し標高が上がっただけで、ここいらはやはり降るんだな。今夜降られたらどうしよう、と若干緊張する。

その名の通りここは温泉併設の道の駅だが、駅の敷地内には温泉は無く、通りを挟んだ向こう側にある。

温泉は本館と新館があるが、よりによって今日は遠い本館の方しか営業していない。

大半の方々は温泉までクルマで行くだろうが、エルブレのためにも移動したくない我が家は歩いて行くしかない。

こんなワイルドな階段を登っていく。

途中振り返ると、道の駅の駐車場が眼下に見えた。

ようやくたどり着いた。

さあ風呂だと入ると、平日にも関わらず激込みだった。やはり新館がやっていない分、全部こちらに押し寄せているのか。

脱衣所も内湯も全て大混雑で、洗い場も隣が近いのなんのって。隣のお湯がかかるどころか、肌が触れ合いそうなくらいだった。いやー、あずましくないことこの上なかった。湯はいいのかもしれないが。。

今宵は夕食もここで頂くことにした。

とりあえず生と枝豆で一息つく。

イケメンの兄さんがワンオペでやっている店で、忙しそうだった。お、おでんがあるじゃんと頼もうとすると、今日は終わりましたとのことで、

玉こんにゃくを追加した。

奥さんは風呂代とセットで1,500円の飛騨牛丼を頼んだ。まあ、チェーン店よりは美味いかなというレベルだった。

特に他に食いたいものも無かったのでコンパスへ戻り、昼間に弁当とともに買ったがんもどきをツマミに二次会だ。ジューシィーで激ウマだったので、大満足に今日を締められた。

締めの散歩に出ると、芝生広場がライトアップされていた。雪が溶けずに残っているだけあって、キンと冷えた。

我が家の居る上段駐車場はトイレが無いので空いていた。こりゃー静かに寝れそうだなと思いきや、走り屋と思しきFR車が3台やってきて、降りて寒い中くっちゃべり始めた。こりゃマズイなと思ったが、兄ちゃんたちの声は意外なほど小さく、ほとんど聞こえてこない。これなら大丈夫かなと就寝した途端、ボボボボともう1台登場した。どうやらそれがリーダーらしく、やたらとデカイ声で楽しそうにくっちゃべってる。不安にさいなまれつつも横になっていると、割とすぐに解散したようで、再び静寂が訪れた。良かった良かった。

本日の走行距離:43km

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