5月14日（水）
「道の駅館山グリーンファーム」の朝が来た。
新しい駅にも関わらず、お仲間はほとんど停まっていなかった。
テント泊のライダーは、幸いにして我が家が起きる5時の時点ではまだグーグー寝ていたようだ。エンジンスタート音で叩き起こされずに済んだ。
エルブレは元気一杯で、朝飯もガツガツ食った。
今朝は、昨夜のおでんの残り汁にご飯を入れて雑炊にする。
雑炊に卵が欲しいところだったが、まあ素雑炊でも美味しく頂けた。
ドッグランはまだ誰も使っていない様子だったので、出発前にちょいと寄らせてもらおう。
貸し切りのランを気持ちよさそうに走り回るエルブレだった。
さて今日は房総半島の最南端をのんびりと巡る予定だが、その前にこの近くに人気のパン屋があるというので行ってみることにした。
それがこちら、なかぱんの愛称で親しまれる（フジの女子アナではない）「館山中村屋」さんだ。なんと大正8年創業。平日だというのに午前中からPは満車で、店内は客でごった返していた。今時のブーランジェリーではなく、コッペパンベースのお惣菜パンがこれでもかと並んでいるワタシ好みの魅惑のパン屋さんだった。皆さんトレーにこれでもかというくらいパンを積み上げ、会計が5,000円を超えるツワモノも居た。
目移りしながらも何とかチョイスし、店を後にした。
右手に海を臨みながら、房総フラワーラインをのんびりと走る。
さて今日のランチだが、昨日の寿司でちょっと外したので、いかにも房総っぽい定食なんかを頂きたいと色々検索した。
そんなこんなで選んだ店はこちら、
洲崎をちょっと南下したところにある「漁港食堂だいぼ」さんだ。
目の前は荒々しい磯と海、周囲はキレイな芝生に囲まれているという、何とも素晴らしいロケーション。しかもテラス席は犬OKというだけあってかなりの人気店のようで、開店ちょい過ぎに着いたにも関わらずギリギリで席を確保出来たくらいだった。うちの後には犬連れ客の待ちが発生していた。あぶねーあぶねー。
さて、何を頂こうか。
メニューが豊富でしばらく悩んだが、グランドメニューから5点盛り刺し身定食と、オススメから穴子の天ぷら定食をチョイスした。
ここのシステムは先ずメインディッシュのみが運ばれてきて、後のアイテムは全てバイキング形式となっている。
サラダやオカズにお新香、ご飯に味噌汁と食べ放題で、うどんコーナーまであった。
刺し身はどのネタも新鮮で昨日のリベンジが出来た。どうやら自前の漁船も持っているようで、フルメイクのきっぷのよさそうなここのお嬢らしき方が、「え！？いやいや！！それ、うちの船じゃないよ！！」と何やら電話をしながら配膳していた。そういや、店に入る時に海水をジャバジャバとまき散らしながら駐車場に入って来たイケストラックが居たな。
穴子天もカリッカリで塩で食うと最高だった。おかずも味噌汁もサラダも全て美味かったが、唯一うどんだけはカトキチっぽかったな。
食後には荒々しい磯をちょいと散歩して、店を後にした。
南国ムード満点の房総フラワーラインを東へと進む。
そして辿り着いたのはまさに房総半島の最南端、
「野島崎」だ。
周りの店がかなりのレトロ感で、昔ながらの観光地という雰囲気だった。
それでは灯台目指して歩いてみよう。
岬をぐるっと周って散歩終了だ。
そろそろ今宵の食糧を調達しつつネグラへと向かおう。フラワーラインを終え、国道128号へと入り北東へと走る。
この辺りはやたらと道の駅が続くのでどこかで何か買えるだろうと思っていたのだが、定休日だったり何も置いてなかったりで空振りの連続だった。和田浦まで行っても不発に終わったので駐車場で検索してみると、ちょっと戻ったところに何やらスーパーがあるようなので藁にもすがる思いで行ってみることにした。
国道から右にそれた細道のちょい先にその店はあるはずだが、それらしいのが見当たらない。空き地があったのでちょっとだけ停めさせてもらい、今来た道を歩いて探しに行く。
ここか！
スーパーというよりは村に一軒しかない共同売店的なその佇まいの店が、「いずいち」さんのようだ。恐る恐るその薄暗い店内に入ってみると、外観から想像する以上に中は広い。グーグルマップによれば「手作りのお惣菜」が置いてあるとのことだが、ホントなのだろうか。
奥の方へと進んでいくと、
ホントだ！！美味そうな惣菜が並んでいる！しかもガンガン半額シールが貼られているし。迷いながらもなんとか選びレジへと行く。当然ながら現金オンリーかと思いきや、なんと全てのスマホ決済に対応していて驚いた。日本は遅れていると言われているが、キャッシュレス化の波は一歩一歩着実に押し寄せているな。
さぁ、あとはネグラへと向かうのみ。外房をしばらく進んだ先の、
「道の駅鴨川オーシャンパーク」で今宵はご厄介になることにする。そしてブレアは今日もノーゲロで過ごせた。初日、二日目と細心のケアをしたおかげか、吐くタイミングを完全に逸したという感じだ。
さてここは初めて訪れてみたが、
駐車場から歩いてトイレ棟を過ぎると売店が入った建物に橋を渡って行けるのだが、
その建物の手前は、「何コレ？？」という空間が広がっていた。
柵で囲まれてセメントで固められたサーフェス。これで下に象やライオンが歩いていたら、まんま動物園だ。
犬は建物の入り口の手前までは歩ける。
屋上からは鴨川の海が一望出来る。
建物の裏はごく普通な感じだ。
さて今宵のメニューは、
コロッケ、肉じゃがというちょい被りに、かつおの角煮を加えたラインナップとなった。
かつおだけはちょいとワイルドな味だったが、手作りの惣菜は美味かった。
動物園の建物は、夜はライトアップされていた。
不思議な道の駅だ。
ここは国道から一本外れた細道沿いにあり意外と静かなので、今宵も屋根裏で寝られそうだ。
まさかこの数時間後にあのような惨劇が訪れようとは、この時はこれっぽっちも思っていなかったのだった。
本日の走行距離：67km
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