5月22日(水)
塩沢石打SA(下り)の朝が来た。
昨日の天気が嘘のような快晴の朝だ。SAだけに夜通しアイドリングが小さく聞こえていたが、問題無く寝られた。
あれに見えるは石打丸山スキー場だろうか。
今朝のエルブレは元気いっぱいだった。ブレア、そのまま好調キープでお願いしますよ。
さすがはスキー天国なレリーフがあった。
旅の最初の朝食は、リゾットで済ませた。
この近辺の見どころが載った看板を何気に見ていると、奥さんが「あ!ここ行きたかったとこ!」と突然叫んだ。
清津峡ってところで、映え系スポットらしい。
行きたいなら早く言ってもらわんと。とっくに通り過ぎちゃってるかもしれないのに。。。
なんだ、よく見りゃ今居るところが最寄のICじゃん。
これも何かの縁かと、SA直結のICを下りた。
清津峡へ向かう前にすぐ傍の「道の駅南魚沼」に寄った。
お目当ては白米王国ご自慢のオニギリだ。
さすが、見るからに美味そうなのがたらふく並んでいた。
エルブレも降ろしてみたものの、散歩に良いところではなかった。
オニギリを買い込んで清津峡を目指し、山道へと入った。
なるべくゆっくりと走り、たまに後ろに迫りくるクルマを先に行かせつつ慎重に向かった。
なんとか第一駐車場へと辿りつけたが、平日とはいえ満車だった。場内を一回りし、さて仕方ない第二へ行きますかとなった矢先、ブレアが堪えきれず無念のリバース。やはりまだ鬼門の二日目、山道はちょっと無謀だったようだ。最初から手前にある第二へ入っていれば、、と悔やまれもする。
どこまでも清らかな清津川沿いの第二駐車場は、ガラガラだった。先ずはここで腹ごしらえだ。
やはり、米が美味い。ハンパなく美味すぎる。あっという間にオニギリ二個が胃袋へと吸い込まれたが、あと二個は軽くいけるくらいだ。しかしこんなハイクオリティなオニギリがコンビニよりも安い値段で売ってるなんて、どう考えてもオカシイだろ。
さて昼飯も終わったところで、いよいよ「清津峡」へと行ってみよう。
映えスポットというからにはかなりのSNSerが集まっていることだろう。しかも日本人だけじゃなく、YOUたちも。
HPによると犬はNGではないらしいが、人が多いと歩きづらそうだ。HPには、車椅子やベビーカーの無料貸し出しがあるとも書かれている。
となると、こいつの出番だ。
エルブレ1号を押し、渓谷トンネルへと向かった。
しかし、暑い。とても5月とは思えない強烈な陽射しだ。
入り口で入場料を払い、いざ奥へ。
外は暑かったが、トンネル内は半袖だと寒いくらいだ。
750m歩いた先に見えてきたのは、
パノラマステーション(水鏡)だ。
張ってある水は両サイド際は水深0.5~2cmと浅く、よちよちと歩けば足を濡らさずに奥まで行ける。てっきりカートでも奥まで行けるものと思い込んでいたのだが、しっかりと手前に段差があって無理だった。
さすがに映えスポットだけあって、日本人よりもアジアンYOUの方が5倍くらい来ていた。皆、先端で思い思いのポーズ撮影をするために長蛇の列となっていて、1組あたりけっこうな時間がかかるので脇でしばらく待っていた。
YOUの一団がようやく去ったところで、代表して先端へと行ってみた。
先端からの眺めはそれなりに素晴らしかったが、正直期待していたほどではなかった。
トンネル内にはいくつか脇道があり、それぞれ趣向を凝らした造りになっていた。
清津川の流れは恐ろしくキレイだった。
大昔からの景勝地だが、このトンネルが出来る前はこんなゴツゴツした川っぺりを温泉客が浴衣着て普通に歩いていたような写真があった。恐ろしい。
「オースティン・パワーズ」に出てきそうな空間もあった。ちなみに後ろの丸っこい建物はトイレだった。
清津峡観光を終え、北上を開始した。
米どころだけあって、どこを走っても田んぼだらけだ。それにしてもグーグルマップのナビは、どうしてこんなに河川敷と広域農道が好きなのだろうか。
気持ちよく北上しつつもちょいちょい道の駅に立ち寄るが、やたらと本日水曜日休みが多い。新潟は水曜はNo work dayなのだろうか。
新潟を走っていてイヤでも気づいたが、やたらと路面が赤い。
この辺りの土はハワイのような赤土なのだろうか。
ネットで調べてみると、原因はセンターラインの脇にポチポチ見える丸い穴のようだ。
この辺りは冬はロードヒーティングで雪を溶かすのではなく、地下水を汲み上げてこの穴から散水して溶かす。その地下水に含まれる鉄分のせいで道路が赤く染まるのだという。
たしかに、その穴が無いタイプの道路だとまるで赤くない。
小千谷を抜けてもうすぐ長岡という、別にワインディングでも山道でもない何でもない平坦な道でブレアがまさかの本日二回目のリバース。うーーん、、、想定内想定内。。
「道の駅ながおか花火館」に寄りフラリと物販を覗いてたまげた。とんでもない数の日本酒にだ。
悩みに悩んだ挙句、魚沼飲み比べセットを選んで購入した。
さらに新潟県内を北上し、到着したのは、
「道の駅国上」だ。くにがみ、ではなく「くがみ」と読むとは知らなんだ。
併設の「てまりの湯」でひとっ風呂頂く。17時を過ぎると300円とリーズナブルなのでさほど期待しないで入ってみたが、見事に裏切られた。けっこうな高級感で、洗い場には衝立もあったから。これが300円で入れるとは、素晴らしいコスパだ。
新潟限定の「風味爽快ニシテ」が喉の奥にあっという間に吸い込まれて消えた。
ここの物販で閉店間際にかき集めたお惣菜たちでお待ちかねの夕食タイムだ。
どれも薄味で素晴らしかったが、マダイの酒蒸しが「これアマダイ?」ってくらい美味かった。
かなり静かそうなので今宵は屋根裏で寝てみよう。
本日の走行距離:122km