2024 初夏の北海道旅 第十七日 旬のヒラメに感動したのも束の間、100年前の惨劇に震える日

6月6日(木)

道の駅るもい」の朝が来た。

昨夜もちょっとパラついたが概ね静かだった。

さぁ、お待ちかねの朝イチランだ。

ランに入ってリードを外した瞬間、弾丸のようにすっ飛んで行き、走る走る。他では走ってもせいぜい3本だが、6本くらいは勝負しただろうか。7年見てきたが、ドッグランでこんなに走ったエルブレは初めてだ。やはりここのランがNo.1なのだろう。

たっぷり走った後は、散歩だ。

船場公園のすぐ隣には留萌駅があるが、二年前よりもなんだかさびれているな。二年前は数は少ないが電車を待つ高校生がホームに居たのだが、人っ子一人見当たらない。

線路を渡れるようなので、向こうへ行ってみよう。

駅舎は廃墟と化していた。それもそのはず、ここ留萌と石狩沼田間の留萌本線は我々が訪れた翌年の3月末をもって廃線となったのだった。

駅前はかなりうら寂しい雰囲気だった。

そうか、トップギャランの森田公一さんは留萌の人なんだな。貴方がかつて歌われたように、青春時代が夢だったと今ほのぼのと思っておるところです。

今朝は、昨日深川の道の駅で買ったパンを頂いた。安かったが美味い。

朝飯を食いながら昨夜のルヴァンカップ富山戦をLeminoで観た。J3相手にホームで何とか引き分けた。まあ次があるし負けなくて何より。。。

そんななか、駐車場に今まで見たことのないクルマがやって来て目を奪われた。

前半分は普通のクルマだが後ろ半分はピックアップトラックという、まるでシボレー・エルカミーノだが、サイズは小さい。さらにスバル車のエンブレムが付いているが、よく見ると左ハンドルだ。

調べてみるとどうやらスバル・ブラットという、日本国内では売られておらず輸出専用のモデルで、懐かしのレオーネがベース車らしい。子供の頃よく走っていたなあ、レオーネ。

ナンバーを見ると我が家のご近所らしいが、一度も見かけたことはない。荷台にオフロードバイクを積んで颯爽と去って行った。道北の林道でも走るのだろうか。クマにお気をつけて。

朝食道具のガスコンロを片付けていると、見覚えのある顔がやって来た。

昨日ちょっとお話させて頂いた元東工大のセンセイと、相棒の柴犬カイ君だ。

なんと昨日ここで別れた後で、もらい事故にあったと聞いて驚いた。信号待ちのところに相手が一方的に突っ込んで来たらしい。今日はクルマを修理に出して代車のアルトで来たらしいが、そんなことがあったにも関わらずカイ君は全く動じた様子は見えず、今もランでたっぷり遊んできた帰りだと言う。実にたくましい。

さて大好きな留萌を離れ、今日はこれまた大好きな日本海オロロンラインを北上する。

先ずは小平町で美味い昼飯を頂く。

やって来たのは二年前にも訪れて感動した「すみれ」さんだ。

前回来た時は北海シマエビとホタテが美味かったので楽しみに来たのだが、

う、、いきなり出鼻をくじかれた。

それでも今回もお得なおすすめ丼と、

オススメという言葉を信じて、ひらめ丼とラーメンのセットを頼んだ。

これがまた、大正解だった。

地物のヒラメは信じられないほどフワッフワで甘くて最高だった。生と漬けのハーフ&ハーフなのだが、共に美味くて甲乙つけ難し。セットのラーメンもいわゆる海鮮塩ラーメンなのだが、海鮮丼とベストマッチでこれまた美味かった。これにしてよかった。

もちろんおすすめ丼も相変わらずもの凄いボリューミィでネタも全てがハイレベルで美味かった。特にツブ貝が甘くてよかったなあ。

腹をさすりながらゲフっと大満足で店を出て、再びオロロンラインに戻るといつの間にか快晴になっていた。

さてお次は以前からちょっと気になっていた場所へ行ってみたいと思う。

道道1062号で内陸へと入り、

やがて通りの脇にはやたらと可愛らしい看板が出始めた。

道道1049号をさらに南へと進んでいくと、

ついさっきまでドピーカンだった空が急激に暗雲が立ち込め始め、

ついにはクルマ一台しか通れない細さのダート道に変わった。

やがて到着したところは、

三毛別ヒグマ事件復元地」だ。

これは今から100年以上の前の大正4年に起きた「三毛別羆事件」の現場付近に造られたいわばレプリカ施設だ。この事件は超巨大ヒグマが二度にもわたって集落を襲撃し、死者7名を出した史上最大の熊害と言われている。

鬱蒼とした森の中にあって、本当にいつ熊に襲われても不思議ではないブキミな雰囲気がすごい。危ないのでエルブレはコンパスで留守番させて、小屋に行ってみる。

熊だけじゃなく、ハチも居るという非常にヤバいところのようだ。

中を覗くと、、、よくもまあこんな辺鄙なところでこんなあばら家で暮らしていたもんだと思う。道北で。。

こんな小屋を襲ってきたのが、、

こんなんだもん。2.7mで340kgだってんだから、、、反則だろ。

怖い怖い。

現場を後にして北上すると、あっという間に嘘のように空は晴れ渡った。

再びオロロンラインに戻って、北を目指す。

次に出てくる苫前から羽幌、初山別とそれぞれ道の駅があるが、全て温泉が併設されているという贅沢さ。無い所は全然無いので、もっと上手く分散してくれれば助かるのだが。

そのトップバッターの「道の駅風Wとままえ」は二年前は改装中で閉鎖されていたが、無事リニューアルオープンしているので寄ってみる。

新しいだけあって近代的な造りだが、特に歩いて楽しい駅ではなく、隣のキャンプ場も犬NGと感じ悪いのでさっさと次へ行く。

この辺りはやたらと風力発電機が建っている。

前を走るバイク、何か違和感があると思ったら、、

韓国のナンバープレートが付いていた。アニョハセヨー。

次にやって来たのは、温泉道の駅シリーズ二番手の、

道の駅ほっと♡はぼろ」だ。

ここに併設の「はぼろバラ園」はキレイに整備されているが、犬の立ち入りを禁止していない。

周りにもけっこう歩くところがあって、泊まるには悪くなさそうだ。

だがやはり3つの道の駅では、3番目に出てくる、

道の駅☆ロマン街道しょさんべつ」が一番だろう。

だが人気はこちらの道の駅側ではなく、

この抜群のロケーションでしかも無料という、みさき台公園キャンプ場の方だ。

二年前はこの坂の下の駐車場に停めてのんびりと二泊したが、今回は海側はけっこう取られていてトナラー必至なので、

今回は空いている上の天文台前に陣取った。

下は取れなかったが、相変わらずここはいいところだね。

せっかくなので家族写真を一枚。

さて二年前は結局暑い雲に阻まれてまともな夕陽は拝めなかったが、今日はどうだろうか。

日が傾くにつれて雲がどんどん増えてきた。

うーーん、こりゃーダメかな?

残念。

気を取り直して、夕食にしよう。

今宵は大したものを用意できず、セコマの焼き鳥とサラダに、昨日雨竜で買ったかまぼことオニギリといったメニューとなった。昼がゴージャスだったので、まいっか。

寝る前に下を覗いたら、やはりそこそこ埋まっていた。今宵はけっこう冷えそうだが、静かなのはもう確定事項だ。

本日の走行距離:116km

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