クルマ旅が好きな人は一度は耳にしたことがあるかもしれないが、日本百名道というのがある。写真家の須藤英一さんがまとめた、要するに「日本の絶景道路ベスト100選」でありそれらを集めた写真集の名称だ。私が所有している「新・日本百名道」は、2000年代に出版された「日本百名道」を2013年にアップデートされたバージョンの作品だが、どの写真も素晴らしくて「死ぬまでに絶対走ってみたい」と思わざるを得ない道ばかりである。私も昔からよく開いては、まだ見ぬ土地への憧れを抱いて妄想している。
この中の北海道の11ロードは、地元ということもあり幼少期の家族旅行や大人になってからの旅で制覇している。
- 001 道道106号線サロベツ原野
- 002 知床横断道路
- 003 宗谷国道
- 004 道道950号線野付半島
- 005 国道243号線美幌峠
- 006 阿寒横断道路
- 007 糠平国道
- 008 北太平洋シーサイドライン
- 009 黄金道路
- 010 ニセコパノラマライン
- 011 カブトライン・セタカムイライン
どの道も素晴らしいが、個人的には001、003、008が「北のはずれまでよく来たもんだ」感があって好みだ。また、道東の猿払村にある「エサヌカ線」と、003の内陸側を走る「宗谷丘陵」の道は選に入っていてもおかしくないと思う。特にエサヌカ線は真っ平な広大な大地を真っすぐの道が貫くというどシンプルな「これぞ北海道」という道で、何度行っても感動すること間違いなしと思う。
本州ではちょこちょこつまみ食いのように走ったことのある道があるが、まだまだ全てを制覇するには至っていない。ここに選ばれた道たちは、割と山間のクネクネしたワインディングロードが多く、我が家のクルマ酔い姉妹犬たちにはかなりハードルが高いので未だ行けないというのも多い。
そして今後だが、もちろん全て制覇するのが目標であるが、その中でも特に行ってみたいのは、059 千里浜なぎさドライブウェイ、075 秋吉台スカイライン、092 阿蘇パノラマスカイライン、094 天草パールラインあたりである。
059は能登の波打ち際が何故か普通のクルマでも走れてしまうという世界でも珍しい道で、夕日の時間帯に是非とも走ってみたい。
075は山口県、092と094は九州と私が未だ足を踏み入れたことの無いエリアということもあり、もう憧れしか無い。季節のいい時期に行ってしばらくのんびりと過ごしてみたい。
既にお持ちかあるいはもうとっくに全制覇しちゃった、という人も多いと思うが、未だの方やこれから是非クルマ旅したいと思う人にはお勧めの書である。