べっぷ好楽裏手駐車場の朝が来た。
黒白猫はいつのまにか二人組になっていた。
バーバリーベッドの茶トラは既に消えていた。
早朝から贅沢に温泉に入らせて頂いた。もちろん貸し切り状態で極楽だった。
駐車場のマンホールから温泉が溢れまくっていた。豊富な湯量だというのがわかる。
今朝は、耶馬渓橋のたもとの「小谷瀬パン工房」で買ったパンを頂いた。美味し。
旅の間はAGFのインスタントコーヒーが何故か美味く感じる。これも旅情といううま味成分のせいか。
9時の終了の前にしつこく3度目の風呂を頂いた。600円で別府の湯を堪能させて頂いた。
昨夜は美味いものを食った高揚感で気づかなかったのだが、着て行った服が全て肉の脂臭くなっていた。「そむり」さんへ行かれる方はご注意あれ。
ゴミも捨てさせて頂いてから「べっぷ好楽」さんをチェックアウトし、先ず近場のコインランドリーへ向かった。
豊後牛の上品な香り漬けになった服たちを洗濯機に突っ込んで、エルを喜ばせるために斜め向かいの「別府公園」に散歩に出かけた。
元々皇太子の行啓用に整備されその後は米軍や自衛隊が使用していたという広大な公園で、梅がちらほら咲いていた。エルブレにやたら手を振っているゲートボール後と思しき別府マダムが声をかけてくれた。小さい時から家に犬が居なかった時が無いという犬好きだそうで、ブレアに似ている保護犬を飼っておられるとのこと。少し接しただけで、エルがビビリ・ブレアはちょっと懐こい、と見抜いたあたり、大ベテランと見た。
洗濯が終わったあたりでコンパスに戻り、生活感まる出しで車内に干してからベタな別府観光に出かけた。
先ずは「別府地獄めぐり」だ。海地獄などの4つが固まったところへ行ってみると、月曜の午前中にも関わらずけっこうな人出で驚いた。若いのも多いから、ささやかな卒業旅行なのかもしれない。チケット売り場に行くと7地獄の通し券が2,000円とけっこう高い。しばし思案し、エルブレも居るし全部はいいか、とここは入らずに後にし、少し離れた「血の池地獄」だけ行ってみることにした。
毒々しい赤い池からモクモクと湯気が立っている。なかなかの迫力だが、あっという間に見終わる。地獄めぐりはこれにて終了し、次へと向かった。
「別府湯けむり展望台」だ。夕方だと夜景の中に別府の湯けむりが立ち上って幻想的らしい。とりあえず湯けむりは見られた。ちなみに血の池地獄でグーグルマップを見たら、この展望台は「現在混雑しています」と出たが、着いてみると他にクルマは2台しか居なかった。グーグルも全くアテにならない。
ここいらで別府観光を終え、197号線を東へ向かった。やがて海が左手に見えてさらにしばらく走ると「道の駅 佐賀関」が見えてきたので休憩に立ち寄った。
キレイな水の海岸沿いの遊歩道をしばらく散歩して一息ついたところで、さらに東へ進んだ。ランチは、昨夜に続き「おにぎりあたためますか」で紹介された「あまべの郷 関あじ関さば館」に行ってみた。
関あじと関さばを同時に味わえるのは平日は無いと言われ、関あじが乗っているという「関の海鮮丼」と「りゅうきゅう丼」をチョイスした。関あじはかわいそうに骨にされているのにしばらくピクピクしていた。どちらもご飯はさらっと少ない量だったが、特に海鮮丼は切り身が全てコリコリのブリブリで歯ごたえがすごく、よく噛んでいる間にけっこう腹いっぱいになった。あじを初め、どれも新鮮で大満足だった。フリードリンク付きも嬉しい。
さて今日の停泊地だがあまり先に行っても遅くなりそうなので、結局先ほどの「道の駅 佐賀関」へ戻ることにした。
昨日まで吹き荒れていた強風がようやく落ち着いたので、この旅で初の屋根裏部屋を展開した。
やがて西の空が夕陽となった。
昼食が15時近かったので、夜はこの駅の売店で買ったイカとあげもち、チーズちくわで軽く済ませた。
やがて佐賀関の穏やかな潮騒に包まれながら早々に床についた我が家であった。
本日の走行距離:68㎞