2022 早春の九州一周旅 第二十二日 さらば九州また会う日まで

RVパークsmart 鳴神温泉 ななのゆ」の朝が来た。

広々とした静かな貸し切りの駐車場で久々に屋根裏部屋で安眠出来た。

このRVパークは温泉も併設されており、その温泉が閉まった後はもう静寂しかないという素晴らしい環境だが、その温泉が閉まっている間のトイレはちょっと下へ降りて行ったテニスコート脇の公衆トイレしか使えないというだけが難点だ。キレイではあるのだがノーウォシュレットで便座も冷え切っている。

そのトイレの周辺は散歩コースに事欠かない。小高い丘に上がると、六分咲きくらいの桜の木がお出迎えしてくれた。

朝食は昨日「マリンセンターおさかな村」の「いちごの森」で調達したタマゴサンド&だし巻きサンドを頂いた。この旅でNo1のサンドイッチだった。

さて本日はいよいよ九州最後の日となった。18:30発のフェリーに乗るので、余裕を持って17時くらいまでには新門司港に着きたい。とりあえず悔いの無いよう行けるところまで行きたいところだ。

お世話になったRVパークを出発し、程なく佐賀から再びの福岡に突入し、先ずは奥さんのリクエストで塩プリンなるものを買いに行った。

新三郎商店なる店で奥さんは張り切って買いに行ったが、価値がよくわからない私はエルブレと駐車場で待っていた。無事買えたらしく満面の笑みで戻って来た奥さんを乗せ、いざ本日の観光へ出発した。

プリン屋の駐車場でネットで検索しているとすぐ近くにリッター160円のエネオスを見つけたのでそこで満タンにしてから芥屋方面へコンパスを走らせた。

先ずは芥屋海水浴場に行ってみた。青い海にベージュの砂浜がキレイだった。この景色をバックに1台の黄色いビートルタイプ1が停まっていた。まるで「FM STATION」の付録の鈴木英人のイラストのカセットレーベルの世界で、ツンと懐かしかった。

脚に砂が付くのがめんどくさくてエルブレは降ろさずに海岸を後にし、志摩サンセットロードを北東へ走った。KBCオーガスタで有名な芥屋ゴルフ倶楽部の前を通過し、しばらく左手にキレイな海を見ながらの快適なドライブだった。先ほどの黄色いビートルのせいで気分は80年代の夏になってしまったのか、脳内にはナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」が流れていた。

さて今日のランチだが、この海岸沿いでテラス席のある「Beach Cafe SUNSET」に行ってみた。

この辺りは福岡の湘南のような感じなのか、他のお客もビーチで写真を撮っている輩もキャピキャピと皆若かった。駐車場を見ても、ヤリスやフィットなどの「わナンバー」が目立つ。初老の犬連れ夫婦は多少の居心地の悪さを感じつつ、タコライスセットとグリーンカレーショートパスタセットを頼んだ。

タコライスセット
グリーンカレーショートパスタセット

あまり期待していなかったが、しっかりと作られていていいお味だった。

ドリンクはプラス100円で忍者ラガーというノンアルビールにしてもらった。なぜかアラビア語バージョンの缶だった。

エルブレとしてはそんなに寛げるテラスでは無かったかもしれないが、料理も美味く店員のお兄さんたちも感じが良くてナイスな店だった。

ランチが終わり、このままのんびりと新門司へ向かってもいいくらいの時刻だったが、出来ればもう一か所行っておきたい場所があった。そこに寄るとけっこうギリギリかもしれないと色々悩んだが、ええい行っとこう!と糸島を後にし、途中から首都高のような高速に乗って目的地へ急いだ。

幕張のあたりのような景色の道をグイグイと進んで、やがて今回最後の観光地へ到着した。

ここにはレプリカが飾られている

子供の頃から歴史の時間に親しんできた志賀島の金印公園である。この地は有名な漢委奴国王印が見つかったという場所だけであり、肝心の金印は福岡市博物館にあるので果たして頑張って行くほどの意味があるかどうかわからなかったが、とりあえずその地へ行ってみたかったのだ。

平日にこんな場所に来るのはうちらくらいなもんだろうな、と思いきや元々キャパシティーは少ない駐車場だったが満車で驚いた。仕方なく1台だけある大型車ゾーンの端っこに停めさせて頂いたくらいだった。歴史ファンというのはけっこう居るものだ。

志賀島にも来れてもうこれでとりあえず思い残すことは無いと金印公園を後にし、一路ひたすら高速を走って新門司港を目指した。

ひたすら高速移動のリエゾン区間をなんとか通過し、無事に余裕を持って新門司に着けた。

17時の夕食を食わせ、どうせまた船ではトイレをしないブレアのためにギリギリまで粘って周りを歩かせてシッコをさせた。

奥さんとエルブレは行きと同じくエルブレ1号での乗船だ。

今回は早々にエルブレチームが乗船出来たのに対し、クルマ乗船がえらく時間がかかった。

やがて無事に全員乗船し、一安心。

今回は途中で夕食の調達をしていないので、船内のレストランに行ってみた。

入ってみて実はカフェテラス形式だと知った。何を取るか迷うほどメニューがあった。ほいほい取っているとけっこう値段がかさんだが、味はまあまあレベルだった。

レストランで余った塩辛をビニール袋でこっそりと持ち帰り、魔界への誘いの残りで部屋で二次会をした。

行きに比べて若干揺れが大きかったが、それが睡眠薬のように全員に作用してあっという間に眠りにつきながら船は瀬戸内を順調に進んでいった。

本日の走行距離:186㎞

最後までお読み頂き、有難うございました。もしよろしければ、最後にポチっと押して頂けると幸いです。↓

にほんブログ村 旅行ブログ ペット同伴車中泊の旅へ にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ にほんブログ村 犬ブログ 元捨て犬・元保護犬へ