「道の駅あかいがわ」の朝が来た。
今朝の気温は14.1℃と相変わらず涼しいと言うか寒い。朝から30℃近い東京には戻りたくない。
そんな涼しい中、冷凍車でもない普通の小型トラックのアイドラーが居た。あまりの寒さに暖房を入れて寝ていたのだろうか。
昨日着いた時は気づかなかったがここにはドッグランがあった。
エルブレは早朝の朝飯の前が一番テンション高く遊べる。
今朝も安定のお茶漬けだが、特筆すべきはヨーグルトだ。昨日頂いたメロンをふんだんにトッピングしており、ぱっと見は千疋屋か高野の高級スイーツのようだ。
さて今回の旅は早いところ道央を抜けて道北か道東でのんびりしたいところなのだが、札幌から砂川あたりの天気がイマイチそうなので今日はニセコエリアをぷらぷらしようと思う。
澄み渡る青空の下、コンパスはのんびりと進む。
やがて訪れたのは羊蹄の吹き出し水で有名な「道の駅名水の郷きょうごく」だ。
レストランを覗いてみると犬OKの席がいくつかあって空いていたので入ってみた。
名水で作ったのだからさぞ美味いだろうと醤油チャーシュー麺とカツカレーを頼んでみた。
共に、まあ観光地にありがちな味でスキー場のゲレ食よりは美味いかなというレベルだった。
ただ、名水アイスコーヒーがなみなみと一杯サービスで付いてこれが一番美味かった。
ランチの後は公園を散歩したが、キレイな芝生は犬はNGとのこと。
せっかくなので羊蹄の名水を頂いて帰ろうと進んだが、吹き出し口のエリアも犬はNGだ。
エルブレは待機させ、キンキンに冷えた名水を3本ほど頂いてきた。これで毎朝のお茶漬けやインスタントコーヒーの味も少しはUpすることだろう。
お次は奥さんが食いたいと言うので山中牧場さんのソフトクリームを頂く。
赤井川にある牧場らしいが、道の駅あかいがわでは何故か食えないらしい。この手のものの違いはよくわからないが、まあ美味いのだろう。
京極のお次は真狩村へコンパスを走らせた。
言わずと知れた演歌の大御所細川たかしさんを生んだ地だ。十八番が北酒場な私としてはここに来たらやはりこの熱唱像のある川っぺりには来ないわけにはいかないだろう。
かつてはこの熱唱像は「北酒場」「矢切の渡し」「心のこり」「浪花節だよ人生は」と珠玉の四曲を心ゆくまで聴くことが出来るマシンが設置されていたのだが、憎きコロナのせいで取り外されていた。先生のクルクルまわるコブシが聴けなくて残念極まりない。
気を取り直して、無粋な護岸などされていないナチュラルで美しい真狩川のほとりを散歩した。
8月も終わりと言うのにまだアジサイがキレイに咲いていた。
さて旅も七日目ともなるとゴミ問題が深刻化してくるが、北海道ではなかなかゴミを引き取ってくれる場所が無い。キャンプ場ですらゴミを持ち帰れとワケがわからない。そんな中、一部の道の駅では有料もしくは無料でゴミを引き取ってくれる活動の「エコ捨て運動」というのをやっているとのことで、最寄りの「道の駅とうや」に行ってみることにした。
道の駅230ルスツにちょっと立ち寄ってからとうやに向かう際に方向を間違えて喜茂別方面へ230号を走った時に今回初のネズミ捕りを発見した。相変わらず下り坂でスピードが出がちのところで姑息に張っていた。あんな卑劣な奴らの餌食にならないよう気をつけねば。
道の駅とうやは昭和感漂う建物だったが、確かにエコ捨て運動をやっていてくれた。ここは緑の募金箱に各自お気持ちを入れればゴミを引き受けてくれるスタイルだった。
千円札もあったが、1円玉もけっこう入っていて悲しかった。ゴミ袋を有料で買わせる方式で良いので、全ての道の駅で実施すべきと思う。旅でゴミが出るのは当たり前なのだから。ゴミが気軽に捨てられればそれだけ消費も増えて上手くまわるのではないだろうか。まあ、ゴミを出すこと事体がもうNGなのだと言われればどうしようもないが。
無事にとうやでゴミを捨て、再び230号をルスツへ向かった。今宵の停泊地を「道の駅230ルスツ」にしようとしたのだが、私が勝手に車中泊の師匠と崇める方のサイトによると駅のすぐ裏にあるルスツふるさと公園がオススメになっていたので覗いてみた。
国道から離れていて大型も入ってこれないので静かそうだ。既にハッチを開けてイスを出して寛いだり、二台で来てその間にテーブルを設置したりと皆さん思いきり楽しまれているご様子だった。
裏手には広大な公園やドッグランまであってまさにここは車中泊erの楽園かもしれない。今宵はここにお世話になることにした。
駐車場は若干傾斜があったので、ここで今回の新兵器のFIAMMAのレベラーを初めて使ってみた。すると簡単に水平を作ることが出来た。やはり買っておいてよかった。
さて今宵のメニューをどうしよう、と道の駅の売店やレストランを覗いてもピザしか買えないようだった。ピザは一昨日くろまつないで食っちゃったしなと、きょろきょろ周りを見渡すと向こうに何やら店を発見。
「肉屋が作る手作り弁当」という魅惑のフレーズに魅かれ入ってみた。すると肉はふんだんに売っていてキャンプなどには最適だろうが、どこを見ても弁当らしきものは見当たらない。店のお姉さんに聞くと「土日しか売ってない」という冷たい一言が。
結局不本意ながら、七日目にして早くも二度目のセコマナイトとなってしまった。このペースは危険だ。ちなみに内容は、おかか入り玉子焼き・ザンギ・豚串にトマトと納豆を添えて。
周りの車中泊erたちは明るいうちは思い思いに楽しんでおられたが、夜は早々に車内へ戻り駐車場には静けさのみが残った。特に無法者は見当たらずひと安心なルスツの夜であった。
本日の走行距離:90㎞