2022 秋の中国旅 第八日 出雲の神々へご挨拶を済ませ、日本海をひたすら南西へ走る

道の駅大社ご縁広場」の朝が来た。

早朝からお参りに行く連中なのか、夜中から話し声やらバタンバタンとクルマの扉を開け閉めする音やらでけっこうな賑やかさだった。

絶好のお参り日よりになりそうな朝焼けだった。

今朝は、すぐ向いのローソンの肉まんを頂いた。プレミアム系の高いのが無くスタンダードなタイプの肉まんだったので今一つ満足感を得られなかったのが残念だった。

いつもなら食後にのんびりするところだが今日はそんなことしているヒマは無い。混む前にさっさとお参りを済ませないといけないのだ。

歌舞伎の始祖である出雲阿国さんにご挨拶を済ませ、8時にいざ参道へ出発した。今日も粗相防止のためカート出動だ。

人が少ないのはいいのだが、その分参道の店もまるで開いていない。

やがて「勢溜の大鳥居」が見えてきた。

いつ来ても神社というのは空気がピンと張りつめていて身が引き締まる思いがする。

しかも今は全国から八百万の神々がここ出雲に一同に会しているのだから、犬の神様もきっと居て上からエルブレのカートを覗き込んでいるような気がした。

エルブレはこの銅の鳥居の手前までで自粛し、ここから先は人間が交代でお参りすることにした。後から聞いた話では出雲大社はこの先も犬OKらしかったのだが、やはり自粛する方が自分たちも気が楽だ。

お参りは大変だった。とにかく神様が多すぎる。お賽銭だけでも一苦労だ。

最後に日本一の大注連縄を拝んで出雲参拝を終えた。

参拝が終わった後は、続々と開店する参道のお店を覗き買い食いスタートだ。

先ずは「福乃和」さんのおふく焼きとやらを頂く。

食いながらふと横を見ると、

竹内まりやさんのご実家ということで有名な竹野屋さんがあった。実に渋い佇まいだった。由緒正しき名家に育ちあれだけの才能にも恵まれた竹内さんは、きっと出雲の神々に愛でられた方なのだろう。

参道をさらに南へ進むと、左手に出雲そばのお店が見えてきた。

あともう少しで10:30の開店というその「一福」さんはテラスがあって犬ウェルカムなようなので、昨夜に引き続き出雲そばだが入ってみることにした。

出雲そばといえば割子ともうひとつ釜揚げがあるようだが昨夜は頼まなかったので、今日は釜揚げ&割子という正統派ストロングスタイルのコンビで攻めてみることにした。

穴子天ぷら割子

釜揚げ+舞茸ごはん

昨夜の「大正庵」さんよりも麺が太目でまた違う味で、こちらの蕎麦も美味かった。

テラスでのんびりと早めのランチを頂いた後は、何やら女性客がたかっていた「ブーランジェリー・ミケ」で思わずパンを買い、道の駅の駐車場へ戻った。

清々しい気分で出雲を出発し、日本海側を西へと向かった。

途中、道の駅をいくつか冷やかしながら素晴らしい好天の下、ひたすら南西へ走る。

大田市を抜けてしばらく走ったところで「道の駅ごいせ仁摩」というのが出てきて、名前からしてなんとなく古臭そうな予感がしたのだが着いてみると新しくてキレイな駅だったので休憩に寄った。それもそのはず、OPENしてまだ一年というピッカピカのルーキー駅で、嬉しいことにドッグランもあって早速使わせて頂いた。

北海道と違ってなかなかドッグラン付きの道の駅に巡り会わないので喜んで走り回るかと思いきや、匂いを嗅ぐばかりでさっぱり走らないエルブレであった。

旅も8日目だが早くもくたびれてきたかな?

ごいせ仁摩を出発して、そろそろ夕食に何かないかと道の駅を冷やかしてはみるが、なかなか目ぼしいものが無い。九州や和歌山の駅と違って、中国地方の駅には近所のお母さんたちが作ったようなお惣菜などがほとんど見当たらない。

西へ向かう旅の宿命の「傾いた西日攻撃」が徐々に始まってきた。

西陽は今にも沈みそうな時間となった。今日は津和野に入って明日の午前から津和野観光と洒落こもうと企んでいたのだが、ちょっと時間的に厳しくなってきた。

というわけで、県境をちょろっと越えて初上陸となる山口にある「道の駅ゆとりパークたまがわ」で今宵はご厄介になることにした。

ゆとりパーク多摩川、ではなく田万川のようだ。ここを今宵の停泊地にセレクトしたのは、施設内に温泉があり、さらに隣に「山ちゃん」という食堂があるからだ。そう、ここに来るまで結局何も買えなかったのだ。

コンパスを停め、エルブレを連れて施設内を散歩しながら「山ちゃん」の前にも行ってみた。だが、どう見ても営業している気配がまるで無い。グーグルマップではしっかり17時開店となっていたにも関わらず、店内に人どころか生体反応が皆無だ。おいおい、どうした山ちゃん?道の駅内は例によってさっさと店じまいしているので、山ちゃんが店を開けてくれないと夕食は絶望的だ。

しばらく途方に暮れ、まことに不本意ながら夕食が向かいのローソンのコンビニ飯に決定したところで、気を取り直して風呂へ行くことにした。道の駅と同じHP内に載っている「田万川温泉憩いの湯」なので同じ施設内と思ったら大間違い、実は850mも彼方にある。(上の地図の青丸)歩いて往復したら湯冷め確実だろう。

よって、コンパスで憩いの湯へ移動し、そこでエルブレに夕食を上げたあとで風呂へ行った。JAF割でひとり450円と安いが建物はすごくキレイで立派だった。お湯は久々のしょっぱいパターンだったが、洗い場につい立がありシャワーも固定可能式。450円でこのクオリティ、大満足だった。これまでのクルマ旅でコスパNo.1ではないだろうか。夕食がコンビニ決定となってやさぐれきっていた私の心をじんわりと優しく和ませてくれた。まさしく、憩いの湯。

夕食はローソンのチゲやゆで卵、イカフライに豚汁あたりで手を打った。そういえば今朝もローソンの肉まんだったっけ。朝晩とコンビニのお世話になろうとは思わなんだ。

唯一彩りを添えてくれたのは、「ごいせ仁摩」で買っておいたお好み天だ。大好きな練り物なのだが、珍しくキャベツが入っていて何となくお好み焼きを食っている気になる優れモノだ。

明日は美味い物を食うぞと心に誓いつつ、国道沿いでうるさそうな予感がするのでポップアップは立てずに中で寝た田万川の夜であった。

本日の走行距離:153㎞

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