2022 秋の中国旅 第十日 大人の修学旅行 その二

道の駅阿武町」の朝が来た。

建物の裏手はすぐ海になっているようなので散歩に行ってみる。

明け方のまん丸い月の下に素晴らしいロケーションが広がっていた。

左手はABU CAMPFIELDの建物で、中にはCAFEやショップ、シャワールームなどが入っているらしい。その裏手はキャンプサイトが広がっている。

サイトの数メートル四方だけ見ていればキレイで快適かもしれないが、引きで見ると漁の網が干してあったり、走っている電車やクルマが丸見え&丸聞こえと、何かと微妙なロケーションか。

猫を見つけて半狂乱のエルブレ

海岸は絶好の釣りポイントに見えた。これなら昨夜のうちにチェックしておいて朝マヅメに一発竿をだすべきだった。この時はもう7時になろうかという時間で、今から支度を始めても絶好の地合いを逃しそうだったので泣く泣く自粛した。毎回釣りの道具を車内に忍ばせては来ているが、家族旅行だとなかなか機会をゲット出来ない。やはりいずれは釣りそのものを目的の旅に出ないとイカンかな。

昨日まわった津和野が舞台の寅さんの13作目を復習しながら、いつものようにお茶漬けの朝食を済ませた。

しばらくゆっくりとさせて頂いてから道の駅阿武町を後にし、昨日サンセットドライブを楽しんだ国道191号を再び南西へ向かった。目指すは昨日煮え湯を飲まされた「道の駅萩しーまーと」だ。

昼前の萩しーまーとは昨日の夕方とは打って変わり、魚介類がこれでもかと並んでいた。昨日の恨み節などコロリと忘れ、嬉々として刺身コーナーを物色してまわり、夕食にと買い漁った。

この駅は外席も充実していて中のレストラン「来萩」さんはご親切にもここまで運んでくれるとのことだったので有難く頂くことにした。

海鮮丼と刺身定食をチョイスした。魚はどれも新鮮で格別だったが、中でものどぐろ(たぶん)が絶品だった。

付いてきた醤油はやはり甘かったので、コンパスからMy醤油を取ってきて美味しく頂いた。

さきほど夕食用に買った「のどぐろ天」「ふぐ天」「タコカツ」の3点セットがまだ熱々で、せっかくなので少し一緒に頂いた。なんとこの量で3つで1,000円と言われ飛びついたが、どれも激旨だった。これはしばらく楽しめそうだ。

腹も膨れたところで萩しーまーとを後にし、いざ二日続けての大人の修学旅行に出発した。

今日の舞台はもちろん、萩である。太古の昔のJK時代、奥さんは津和野同様この萩も修学旅行でレンタサイクルで周ったらしい。

今日もエルブレ1号でいざ観光開始。

先ずは高杉晋作さんにご挨拶し、

さらにその高杉さんの生家の前を通過し、

情緒あふれる町並みをそぞろ歩く。

昨日の津和野よりは観光客が居るが、それでもガラガラだ。この辺りが萩観光のメインゾーンだと、地元の方にも聞いたのだが。

エルブレを可愛いと言ってくれた萩マダムたち曰く、この先の博物館の前に犬OKのカフェがあると聞いたので行ってみる。

指月茶寮」さんだ。

テラス席が犬OKとなる。

テーブルクロスを見ても、店主が犬好きだとわかる。

奥さんはケーキセット(600円)、私は深煎りのブレンド(400円)をチョイスした。この値段でこのコスパ、素晴らしい。

嬉しいことにエルブレにもクッキーを頂いた。

貪るように食いつくエルブレ

ちょうど生えかわりの時期にあたったためテラス席に盛大に抜け毛をまき散らしたにも関わらずイヤな顔ひとつ見せずにもてなしてくれたマスターにお礼を言い、店を出た。

再び町並みに戻ると、「こんにちわーー!」と元気な声が響いた。ヘルメットを被ったチャリンコの中学生たちが見ず知らずの観光客に挨拶してくれてるのだ。これぞ、美しい日本。普段顔を合わせてるのに挨拶など1ミリもする気もない我が近所の住民たちのおかげで乾ききった我が心に美しい泉が湧いた瞬間だった。

のんびりと伝統建造物保存地区をまわり、駐車場へ戻って次へ移動した。

松陰神社」だ。もちろん、世田谷にある支店ではなく本家本元の方である。

お参りの後に境内の「松下村塾」を見学した。

ここから何人もの明治維新の偉人達が巣立って行ったと思うと、感慨深い。

駆け足ではあるがこれにて大人の修学旅行も無事終了とし、次なる目的地を目指し内陸に向けて南下を開始した。

小京都はユニクロの看板までもが渋いカラーリング

次なる目的地は日本百名道のひとつである。

県道32号から242号に入ると、それはもうお目当ての「秋吉台スカイライン」の始まりだ。

すぐにカルスト台地の大パノラマが目の前にどーんと現われ、圧倒される。

阿蘇とはまた違った迫力をひしひしと感じた。たまに出くわすクルマたちは皆ゆっくりと走って雄大な景色を楽しんでいた。さすがにこの環境で煽ってくるようなバカは居なかった。

ここは地下の鍾乳洞も必見らしいが、それはまたの機会にということで秋吉台に別れを告げ西へと向かった。

到着したのは「道の駅おふく」だ。今宵はこちらのご厄介になることにした。

山と田んぼののどかな景色に囲まれた駅だが、目の前の国道316号はけっこうなスピードでクルマが走っている。

建物はすごくキレイで物販の量も多い。散歩コースは残念ながらほとんど無く、エルブレにとってはあまり楽しい駅ではなさそうだ。

ここのウリのひとつは併設の源泉かけ流しの「於福温泉」だろう。

日が暮れてきたのでエルブレに夕飯を上げ、温泉へと繰り出した。本来ひとり500円のところJAF割で400円とお得だが、下駄箱と脱衣所ロッカーがそれぞれ10円取られて実質420円だった。10円とはいえノーリターン式というのも珍しい。浴室は昭和な感じな造りだがさすがは源泉かけ流し、温かさに包まれ実に気持ちの良い風呂だった。

お待ちかねの本日の夕食は、いつになく豪華だった。刺身の三種盛に練り物盛合せを津和野の華泉のきりりとした辛口で流す幸せ。

刺身は、萩しーまーとで買ったホウボウとアオリイカは甘くて絶品だったが、ここの温泉の隣のJAのスーパーで買い足したアジは期待に反してパサっと乾いていてイマイチだった。

明日からは再び海側へ戻って長門から憧れの角島へと思っていたのだが、明後日から海沿いの天気が下り坂なのでさてどうしようかと悩みつつ、於福の夜は更けていったのだった。

本日の走行距離:67㎞

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