2023 春の四国旅 第十七日 琵琶湖畔で後輩君と再会し、今度の旅も終わりへ

令和5年3月22日(水)

道の駅アグリパーク竜王」の朝が来た。

起きると外は濃霧の朝だった。

幻想的な空気の中、畑の田舎道を散歩する。「田舎の香水」とも言えそうなかぐわしい香りがプンプンと漂っていた。

今朝もスープで軽く済ます。

そして今朝もエルが調子が悪く、今度は胃液をシュラフの上にぶちまけてしまった。ちょっとこれは本格的に体調が下降気味っぽい。

さて今日は草津で現役時代の後輩君と2年ぶりに再会する約束をしているので、WBC決勝をチェックしながら早めに竜王町を出た。

快晴の国道1号を軽快に進む。

本場だけに「飛び出し坊や」をあちこちで見かけた。

やがて待ち合わせの場所が左手に見えてきた。

草津川跡地公園」だ。

昔は草津川が流れていたところを広大な芝生公園にしたとのことで、平日にも関わらず地元ナンバーのクルマがたくさん訪れていた。人気のスポットらしい。

朝にリバースしたエルも広い公園に来たらすっかり元気が戻ったようでうれしそうに歩いていた。

犬を飼っているわけでもない後輩君が気を遣ってセレクトしてくれたのは、「ストロベリーファクトリー」というドッグランやテラス席もある施設だ。相変わらず細やかなところにまで気が利く男である。だからこそ私と違ってまだ会社から戦力として必要とされているのだろう。

ヒマな退職者と違って忙しい現役の後輩君はリモートワーク中なので、テラス席を陣取って息詰まる熱戦を観ながら待っていた。

やがて歓喜の瞬間が訪れ、その後しばらくして後輩のK君がママチャリで軽快に駆けつけて来た。現役時代の晩年はもちろん、退職時にも全員がリモートワークのところを記念品やら寄せ書きやら手配してくれてそれはお世話になった。2年経ってようやく面と向かって礼が言えた。

施設内の「Public House Uluru」のランチセットを頼み、最近の会社の様子を話題にしながら久々の会食を楽しんだ。

ビスマルクのピザセット

カルボナーラのパスタセット

会社の様子は相変わらずのようで、ますます人を減らしているので彼のように残った精鋭たちの負担が増えて大変そうだった。今や私は僅かばかりの株主というだけの関わりだが、株価のためにも現役諸君には頑張ってもらわねば。

話は尽きないが忙しい現役社員をいつまでも邪魔するわけにもいかないので、ランチを終わらせて駐車場まで付き合ってもらった。

最後にコンパスとともに記念撮影をして別れた。ちなみにこの写真はすぐに社内のネットワークでシェアされるとのことだった。忙しくて気が立っている時にこんな能天気の車中泊erを見て大丈夫なのか心配になる。

K君と別れた後は近江ののどかな風景の中を北へと向かった。次に目指すは近江八幡だ。

やがて到着したのは、奥さんたっての希望により「ラコリーナ近江八幡」である。バウムクーヘンで有名なクラブハリエだそうな。

憎たらしいことに園内は犬NGなので、エルブレとともに車内で留守番だ。

さて近江八幡といえば競技かるたの聖地は見ておいた方がいいか、と車内で色々と検索していたら、なんとそれは大津にある近江神宮という全く別のところであると知り驚いた。

それならばと、先ほどK君にオススメされたばかりの場所ならすぐ近くらしいので、そこへ向かってみることにした。

安土城跡」だ。今度は奥さんとエルブレをコンパスに残し、一人で駆け足観光としてみた。

いきなりど迫力な石垣がお出迎えしてくれる。さすがは信長の居城だ。

かなりの急こう配の階段が続いていた。

ははぁ、これがK君の言っていた石仏か。

城の階段を造るのに墓石やら仏像やらをガンガン使っていたという。さすがは神をも畏れぬ魔王ノッブだ。

羽柴秀吉や前田利家の居館跡もあった。

戦国時代の大物たちもこの景色を見下ろしていたのだろう。

さて、さくっと一周見てこれるもんだとナメてひとりで来たのだが、案内によるとじっくり周ると90分くらいかかると言っている。しかも延々石段を上らないといけないようで、年配の観光客は杖までついている。この後を考えるとこりゃとても無理だと諦め、駐車場へ戻ることにした。拝観料の700円を払う前に気づくべきだった。

いずれ戦国をテーマにして、この安土をリベンジするのはもちろんのこと、近江、越前、尾張などを周るような旅をしてみたいものだ。それには頭は当然だが、足腰もしっかりしているうちじゃないととても無理だとここの石段をちょろっとかじってみて痛感した。丸亀や松山もそうだが、城というのは大抵はがっつり登らされることになるのだから。将来いつか、なんて先送りにせず元気なうちきっとまた来よう。

時間が許せば現存天守12の一角である彦根城にも寄りたかったが涙を呑んでそこも次回延ばしにし、湖東三山スマートICから名神に乗った。これで今回の旅も終わりだ。

黙々と名神を東へ走り、豊田JCTから新東名に入り今が旬の岡崎SAへと入った。今日の運転はここまでとする。

クチコミによると奥の方が夜が静かだそうだが、結局トラックが無視して小型を数台分潰して停めてくるだろうからあまり意味は無さそう。

エルはすっかり食欲回復したようでとりあえずいつもの夕食の半分だけ上げてちょっと様子を見た。戻さなそうと判断し、我々の夕食へと出かけた。

店がいくつもあり迷ったが、「伊藤和四五郎商店」を選んで中に入った。

この旅最後の晩餐ということで名古屋コーチン親子丼と唐揚定食とガッツリ行った。美味し。しかもLINE登録で10%引きで食えた。

食い終わってコンパスへ戻って恐る恐るエルを見たが、無事戻してなかったので安心してもう半分の夕食をあげた。

寝る前の最後の散歩に出ると、大型車の森がけたたましい咆哮をあげていた。

今宵は予報によると14℃から下がらないらしいので、薄着での就寝となった。明日はついに東京へと戻る日だ。

本日の走行距離:206㎞

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