9月12日(火)
前週に消化不良な感じで旅を切り上げたこともあり、ちょっとどこかで挽回せねばと天気予報を見ながら色々と行き先を物色していた。結果ここならば!、となった富士周辺へといざ出発。
今回は目的地が近いので14時過ぎというかつてないほどの暢気な出発となった。朝ごはんは完全に消化されているであろうが、果たして前回の旅の貯金はブレアの心に残っているのか、はたまたもうリセットされてまたゼロからやり直しなのか、判断しかねながら東名へと乗り込んだ。
慢性的なクソポイントである横浜町田をまあまあの速さで通過し、厚木を抜けてもブレアは平然と寝ていた。どうやら前回の貯金はまだ残っていたようで、一安心して規制で左ルートのみの山道を上って行く。富士山は厚い雲に完全に隠されていた。
今回は全く急ぐ旅ではないので、追い越し車線を吹っ飛んで行く東名特有のイカれた連中を冷ややかに眺めながら左端の車線をトラックのケツに付いてのんびりと走った。
御殿場ICを下りて138号線を富士五湖方面へと進む頃には、空はグレーの雲に覆われて時折ポツポツと降ってきた。夕食を仕入れてから138号をさらに上り、やがて着いたのが、
「道の駅すばしり」である。本当は富士吉田の道の駅まで行こうと思ったのだがそちらはどうも雨模様のようで、こちらは夜は降らないというYahoo天気を信じて一晩お世話になりにやって来たのだ。
左側に他のクルマが来ない(であろう)場所に運よく停められ、安着散歩に出た。
ここにはドッグランがあるようなので、行ってみた。
ここのランは天然芝と人工芝のミックスされたサーフェスで、ある意味流行りのハイブリッドターフとも言えるかもしれない。
短いとはいえクルマに乗って来たばかりなのでけっこう疲れているのか、全く走らなかったエルブレだった。
それならばとドッグランの奥のゾーンへ散歩してみた。
人っ子ひとり見当たらないだだ広い広場で、何やらフェンスで厳重に囲まれた場所があったので近くへと行ってみた。
フェンスの向こうは一段低くなった面へ階段が続いており、特に入り口のようなものは見当たらなかった。実は秘密の隠し扉がどこかにあって、地下には別班の実験場やコントロールルームのような施設があるのではないだろうか。近くに陸自の駐屯地があるようだし。
そんな下らない妄想をしたせいか17時半だというのにもう腹が減ってしまったので、コンパスへと戻り早いディナーとすることに。
今宵のメニューは御殿場ICの傍で買ってきたマックの月見バーガーだ。こんなジジイになっても不思議と年に一回くらいは食いたくなるのがマックだ。しかも月見バーガーは毎年秋のこの時期しか食えずいつも忘れた頃には終わっているので、今年は満を持して買い込んで来た。
バーガー&ビアなんて、まるでアメリカの長距離トラックの運ちゃんのようなジャンキーな夕食となってしまったが、たまに食う分には悪くない。というか、バーガーはもちろんナゲットも実に美味かった。熱ですっかりしなしなになったポテトも。
常々思うのだが、クアアイナなどの1000円以上もするような洒落たバーガーはデカすぎるしとにかく食いにくいったらない。それらよりもマックのこのぺっちゃんこの薄くて食いやすいバーガーの方が遥かに好きだ。
寝る頃にはすっかり涼しい空気に包まれた須走の夜は静かに更けていったのだった。
本日の走行距離:98㎞