2023 秋みちのく犬連れ旅第四日村田の英雄は実は別人だった

10月6日（金）

「道の駅村田」の朝が来た。

昨夜は予報通りそこそこの強風でコンパスを揺らされたが、概ね静かな夜であった。起きたら車内は18℃と若干肌寒かった。そして外はようやく青空が戻って来た。

第二駐車場の横にあるセブレブの肉まんが朝食だった。いつもなら一番高くてでかいプレミアム系を選ぶのだがあいにくとスタンダードなやつしか無かった。それでも一個158円もするのかと、最近の物価高をあらためて感じた。私の学生時代は88円くらいで安かったので、一気に4，5個食ったりしたもんだが。

出発前に近辺の散歩に出た。

何やら胸像があった。

可愛らしい銅像も。なるほど、1964東京の重量挙げで金メダルの三宅義信さんはここ村田の出身なのか。

あの2012ロンドン銀メダル、2016リオ銅メダルの三宅宏実ちゃんのお父さんだな。

あれ？でもウィキペディアによるとお父さんは1968の銅メダルのみってなってるな。。

？？？

よく見ると名前が違うじゃねーか！宏実ちゃんのお父さんは義行さんで、銅像は義信さんとなっている。今の今までお父さんが1964の金メダリストだとばかり思っていた。実は伯父さんの方だったとは。

顔も区別つかないし。（左がお父さん、右が伯父さん）

気を取り直して長い階段を下り、散策してみた。

ちょっと行ったところに塩内公園という良さそげなところがあったが、強風のため土埃が盛大に舞っていた。

駐車場の傍にはトイレもあり、ここも車中泊するのに適しているかもしれない。ただ民家が近くにあるので、通報＆職質を喰らう可能性も否めない。

今日は晴れの予報なのだが、昨日に引き続きとにかく風が強いらしい。特に太平洋沿岸部は15mなんていう恐ろしい予報も出ている。

お世話になった道の駅村田を後にし、横風に注意しながらとりあえず北上して仙台を目指した。

グーグルによると仙台の街の真ん中に犬も店内に入れてくれる牛タン屋があるらしいので、道中何度か電話をしてみた。だが、何度かけても全く出る気配がない。きっとOPEN前で忙しくてそれどころじゃないんだろうと思い、開店時刻以降にもかけたが全く繋がらない。おそらく一人で切り盛りしている店で、電話には出ない主義なのかねなんて言いながら走っているとやがて大都会仙台に入った。

赤信号でとある交差点で停まっていると、数人の男が何やら大慌てで駆けていた。一人は倒れたバイクを起こし、そのライダーと思しきヘルメットの男が両肩を支えられながら交差点の真ん中から救助されていた。その瞬間を見ていないのでわからないが、立ちゴケでもして打ちどころが悪かったのだろうか。

やがてお目当ての「牛たんおやま」さんに着いたが、、

どうりで電話が繋がらないワケだ。

これにて仙台訪問を終了し、評判の良いドッグカフェを西の方に見つけたので行ってみることにした。

到着したのは「錦ケ丘ヒルサイドモール」だ。

お目当てはこの中に入っている「Jack’s」さんというお店だ。

中に通されてみると、先ずその広さに驚いた。東京のドッグカフェの5倍以上はゆうにある。

窓の向こうには山々を望める。

カフェ好きのエルブレもお気に召した様子。

まあそれでもドッグカフェだから過度な期待は禁物と自分に言い聞かせてランチを注文した。

出てきた料理を食ってみてさらにビックリ。悪くない、どころか美味い。ドッグカフェのレベルを遥かに超えている。こりゃあ評判が良いのもわかる。

あらためて店内を見回すと、リッチそうなマダムたちばかりだ。仙台近郊の犬連れマダムたちの憩いのサロンと化しているとみた。

唯一、コーヒーがもうちょっと濃いと言うことなかったかな。

大満足のランチを頂いた後は、風呂にも入りたいので早めに今日の停泊地を目指す。

気持ちの良い青空の下、田舎道をのんびりと走る。

やがて到着したのは「道の駅上品の郷」だ。よそ者にはなかなか読めないと思うが、「じょうひん」ではなく「じょうぼん」と読む。住所にはその名は入っていないが、すぐ東の上品山という山がありそこから命名されているのではと思われる。

ここは「ふたごの湯」という温泉が併設されているので、人気の車中泊スポットのようだ。エルブレに夕食を上げてから、その温泉を頂きに行った。一人650円を払うと受付のお姉さんが「ロッカー100円かかりますので」と聞いてもいないのに教えてくれた。何でもないことかと思うかもしれないが、実は立ち寄り湯でこれ言われたのは初めてだ。普通は聞かないと教えてくれないので、いざ脱衣所に行くと100円が無いなんていうケースもある。お姉さんの素晴らしい気づかいにちょっと感動した。

お湯は久々のしょっぱいタイプで、あったまった。ああ、海の近くに来たんだなと感じる。