令和6年 波乱のスタート

令和も、もう6年になるのか。

元日の朝はまだそんな暢気な雰囲気だった。

正月の酒は、山梨は北杜市の七賢の淡麗純米を選んでみた。御用達の激安スーパー「オーケー」で850円くらいのお手頃な価格だったのですっとセレクトしたのだが、ちょっと私には甘かった。やはり、淡麗辛口と書いてないとダメっぽい。一昨年の秋の旅の境港で買い求めた目玉のおやじさんも、「ちとイマイチじゃ」と文句を言いたそうだった。

今年は奥さんが筑前煮となますだけ張り切って作り、後は余所で適当に買って来たものをウン十年前の奥さんの嫁入り道具の重箱を引っ張り出して詰めたら、我が家にしてはかなりまともなお節になった。

朝から酒をかっ喰らい、昼過ぎには日本vsタイのサッカーをぼんやり眺めながらダラダラしていたが、いきなり北陸からとんでもないニュースが舞い込んで一気に酔いも吹っ飛んだ。

めでたいはずの元日から震度7だの大津波警報だのと、こんな正月は60年近く生きてきたが初めてだ。ついこないだに東北の震災遺構を巡ってきただけに、緊張しながら情報を追った。亡くなられた方々のご冥福をお祈りしつつ、被災された方々に一日も早く日常が戻ることを願うばかりだ。

そして二日には羽田であの大事故だ。これも、亡くなられた海保の方々のご冥福をお祈りしつつ、JALのCAさんたちに大アッパレを送りたい。だが哀しいことに、乗員乗客は全員無事だったが、手荷物扱いの犬と猫が犠牲となった。やはり我が家は犬どもを飛行機に乗せることは、今後とも無いだろうという結論に至った。

全く今年はどうなってんだいと酒を飲んでいたら、今度は三日にリーマン時代の同期の友人からご尊父が他界したとの知らせが舞い込んだ。正月で火葬場が取れないらしく葬儀は10日の予定だが、未だ現役の他の連中は年明けだけに何かと忙しく参列出来そうにないと言う。ならば、こちとらヒマは売るほどあるので行かないわけにはいくめいと、友人代表として参列することになった。

そこで困るのが、喪服だ。洋服ダンスに吊るされている礼服は、4年前にその友人のご母堂が亡くなられた時にすでにまともに着れないほどで、その時は仕方なくズボンの前ボタンはこっそりと外して無理やり参列した。その4年後の今、まるで痩せていないどころかさらに横に成長している我がカラダ、当然ながら着られるワケはない。

礼服を新調しようとも一瞬考えたが、それも勿体ないし何より屈辱以外の何物でもない。さてどうすんべと色々調べたら、今や礼服もレンタルしているところがゴロゴロと出て来るではないか。

6000円くらいで借りれるなら買うよりいいかと、注文してみた。なお、フルセットで6930円とばかり思ってポチっとしたのだが、合計は8030円と出た。送料が1100円取られるようだ。ま、しゃーない。

注文した礼服フルセットは葬儀の前日に無事に届いた。

セット内容は礼服上下、シャツ、ベルト、ネクタイに靴で、香典袋がサービスで付いてきた。スーツだけにハンガー付きで来るものとばかり思っていたが、平べったい箱にコンパクトに詰め込まれていてちょっと意表をつかれた。

上下ともに四つ折りで袋に入っていたせいか、あちこちに若干シワが寄っていて奥さんにアイロンで取ってもらわないといけなかった。

リーマン時代の名残の革靴は紐無しのスリッポンしか無く、葬儀の場ではちょっと具合が悪いので今回は紐靴を借りてみた。常識ではプレーントゥかストレートチップと何を読んでも書いてあるのでそのどちらかが来るのだと思っていたが、届いた靴はそれらよりも若干カジュアル寄りのヤツだった。まあ紐無しよりはマシだろう。

ネクタイはあまりにも安っぽいペシャンコなヤツだったので、自前ので行くことにした。

極めつけに酷かったのは香典袋だ。まあサービスだから致し方ないのかもしれないが、

これは袋とは呼べない。広げるとぺらっぺらな単なる一枚ののし紙だ。今回代表して3人分の香典を包むのにこれじゃあまりにもみっともないので、コンビニでまともなのを買った。

出っ腹対策で余裕を持ったサイズにしたせいかずるずる下がってくる太目のださいズボンをちょくちょく引き上げ、慣れない靴で出来た靴擦れをかばいながら何とか葬儀に参列してきた。

今回のレンタルは急場をしのぐ意味では非常に助かった。だが、せっかく持っているのだから、自前のヤツを着れるようになりたいと強く思った。

一年の計は元旦にあり。

元旦からはちょっと過ぎたが、礼服を着られるまでちょっと痩せる、というのを今年の目標にしよう。

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