2024 真冬の放浪旅 第十六日 またしても憎きアレに襲われたブレアだがはたして?

2月14日(水)

湯YOUパーク「内海温泉 いち豆」の朝が来た。

さすがに静かな夜だった。

この辺の海の家はひと夏でぶっ壊すタイプではなく常設のようだ。昨夜お邪魔したつるやさんの海の家も見える。

今朝もちらほらと猫が現れて「何かねーのか」という目でじっと見つめてくる。

皆キレイな顔・体をしているのでここいらはきっと楽園なのだろう。

昨日もいっぱい飲み食いしたので、スープのつまらない朝食を頂いた。

明日の雨だが、東へ行けば行くほど悪くなるようだ。どうやら安城あたりで留まっているのが賢明とみた。

サブバッテリーも無事満タンとなった。そしてチェックアウトの時刻となり、たまったゴミをたっぷり引き取ってもらい、内海を出発した。

先ずはちょいと散歩をしに5分ほど走り、

内海港緑地公園へとやって来た。

色々と制約があるようだが、釣りのポイントのようだ。

ちょっとした芝生広場と堤防を歩いて気晴らしをした後は、かの大人気スポットへと行ってみる。

えびせんべいの里」美浜本店さんだ。ケンミンショーはじめ様々なメディアで紹介されている超有名店である。

何と言ってもここはこの試食コーナーだろう。42種類ものせんべいが食い放題という太っ腹だ。いくらでも食っていいと言っても、紙ナプキンを一枚手に広げ、トングでそこに乗せられるだけ&食べられるだけという制限があるので、あくまで良識の範囲内だ。

あれも美味そう、これもいいなと乗せてレーンを離れ、実食コーナーで立ち食いする。あまりに種類があるのでポリポリ食ってくうちに段々と味がわからなくなってくる。それでも何とかお好みを見つけ、いくつか買った。

おや、美味そうなポンカンが売られている。これも頂こう。

おお、あの鉄人山本昌さんも来ているんだな。

さてそろそろ昼時だがこれという店が見つからないので、またまたテイクアウトにすることにした。

えびせんべいの里からすぐのところにある「うつみ食堂」さんだ。

ここで弁当を買い、またまた散歩をしに、

武豊町自然公園」にやって来た。

武豊といえば最近爆発事故を起こした火力発電所を思い起こすが、あの名ジョッキーとはもちろん無関係である。いや、その名前の縁で過去に二回も一日町長を務めたらしいから無関係ではないか。

えびフライ弁当

じゃこ天弁当

駐車場で先ほど買った弁当を頂く。このじゃこ天、愛媛の練り物だとばかり思っていたがここ南知多では全くの別物だとわかって驚愕だった。じゃこ天のところに「生しらす」というワードがあったのでうちの奥さん「じゃこ天に生しらすを足しているんですか?」とお姉さんに尋ねると、「???」という顔をされたらしい。「こいつ、何言ってんの?」と。なんとシラスのみで揚げているとは何という贅沢な。食ってみるとふわふわでしらすの旨みに満ちていて素晴らしい!えびフライもさすがはエビフリャーの国だけあって、海老の味が濃い。付け合わせにイカ大根が入っているのも珍しいが、これまた美味い。

美味い弁当を楽しんだ後は、お待ちかねのお散歩タイムだ。公園へ一歩入った途端、超ワイルドな道が待っていた。

ぱっと見、人工物が何もない。このまま何の加工もせずに時代劇の撮影が出来そうなくらいだ。

そりゃあマムシくんも居るだろうよ。

水道も通っていないようで、トイレは和式にでかい穴がぽっかり開いただけの昭和も昭和、初期の頃?ってくらいのモノだった。覗き込んだ瞬間、下から何か出てきそうだ。

お、展望台がある。

早速昇ってみよう。

期待していたほどの眺望ではなかった。

上り下りもあってたっぷりと散歩が楽しめた。

公園を出て、途中MEGAドンキとまちの駅とやらに寄ってみたが酒以外特に買えず、仕方なく北上を開始した。

やがて本日の目的地である安城市へと入った。

今宵は持ち帰り寿司にするべと来たのが「寿司処かいぬま」さんだ。なんでも、手ごろな価格で美味い寿司が買えるともっぱらの評判の店だ。人のいい真面目そうなオヤジさんと女将さんで切り盛りしている小さな店で、こりゃ期待出来そうだ。

寿司を受け取ってやって来たのは、「道の駅デンパーク安城」だ。

デンマークとガーデニングがテーマの有料パークに併設された道の駅だそうだ。

閉園時刻が過ぎてクルマが少なくなり、夕陽もいい感じになってきた。

こりゃー今日も静かに寝れそうだなと喜んでいたのも束の間、何か時々変な音が鳴る。どうやらまたしても鳥除けの空砲のようだ。げげ、ブレアのだいっきらいなヤツじゃん。

日が暮れたら鳴りやむだろうと楽観していたが、いつまでもしつこく一定の間隔をおいて鳴り続ける。ブレアも徐々にナーバスになっていき、終いには小刻みに震えて思いつめた表情をし始めた。

それでもエル姉ちゃんの手を握って耐えていたが、終いには狭い床に下りて隅っこで小さくなって震え出した。

うーーん、こりゃダメかな。既に窓にAizuを貼って部屋着に着替えも終わっていたのだが、仕方ない。ここを捨てて、移動することにした。

国道23号を走ること10分、「道の駅にしお岡ノ山」に到着した頃はすっかり暗くなっていた。高速のような23号沿いでかなりうるさいが、奥の方になんとかいい場所を見つけて停められた。

何より、空砲よりトラックの音の方が100倍良いと言わんばかりにブレアがリラックスしてくれたので、移動してきて正解だった。

とりあえずひと安心だ。さあ、寿司を食おう。

お手頃だったが確かに美味い。海苔もいい味で、スーパーで同じような値段で売られているのとは天と地のレベルの差がある。

さて、明日の雨はどうなることやら。

本日の走行距離:54km

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