6月15日(土)
「道の駅なとわ・えさん」の朝が来た。
昨夜は波の音がするだけで、アイドリング&走行音は全く無かった。
昨日ここに着いた時は見事な青空だったが、今朝は真っ白い雲に覆われていた。
釣り人が数名、サーフの投げ釣りをしていた。
この旅も今日で25日目にもなるが、エルブレは朝から元気一杯でくるくると走り回って暴れた。
草っぱらでたっぷり遊んだ後は、朝露でビショビショに濡れた。ブレアの毛は速乾性なので楽だが、エルはしっぽり濡れるので拭くのが一苦労だ。
今朝は鹿部のオニギリの残りを半分こしてもずくスープと共に頂いた。
今日のフェリーは17:30発。もう特に北海道で行きたいとこもやりたいことも無いので、昼過ぎまでここ恵山でのんびりさせて頂く。
六花亭のマルセイバターサンドや、
ISHIYAの美冬なんぞを頂きながら、インスタントコーヒーを啜る。
土曜日なので続々と家族連れがやってきては、隣のキャンプ場でテントの設営を始めていた。それにしても今回やたらと地元ナンバーのハイエースワイドミドルを見かけた。デカくて燃費悪いせいか東京だとそんなに走っていないが、こっちは道も広いし信号も少ないし土地も広いから気にならないのかもしれない。
そういえばここの名前の「なとわ」って何だろと思い調べてみると、あなたとわたしって意味なのね。「な」がYouで「わ」がI。それって吉幾三の津軽の方の方言かと思っていたが、ここ道南も使うらしい。札幌ではいまだかつて聞いたこともないので、津軽の影響は八雲とか黒松内あたりで途絶えるのだろうか。
やがて11時近くになり、駐車場からてくてく歩いてやって来たのは、
すぐ隣にある「うみまち食堂菜の花」さんだ。
二年前にもふらっと立ち寄ったが、あまりの美味さに感動し、ぜひともまた来たいと思っていた店だ。
その時は店の前にひとつだけあるテラス席でエルブレと共に頂いたが、今日はコンパスで留守番してもらった。
さあて今日は何を食おう。
やはり前回感動したフライとハンバーグの定食に、
この時期オススメの甘えび丼を頼んだ。
カリッカリのフライは相変わらず見事で、おそらくホッケとキスだろうか、フワッフワの白身が素晴らしかった。小鉢も味噌汁もご飯も全てがハイレベルで美味かった。
そして甘えび丼のこの凄まじいえびの量。量だけじゃなく、味も甘くて激ウマだった。やはりここは名店だ。
感動しつつも周りを見ると、けっこうラーメンを頼んでる客も多かった。メニューを見ると種類も多い。次回はひとつ頼んでみてもいいかもな。
大満足なランチの後は、道の駅の売店を覗き、
留守番しているエルブレのご機嫌取りにお土産を買い、
北海道最後のソフトクリームを頂いた。
午後になったのでそろそろ函館へと移動しようかと、まったりとお世話になった恵山を後にした。
相変わらず空は真っ白だったが、
徐々に青空が見え始めてきた。
やがて、フェリーまでのヒマつぶしにやって来たのは、
「道の駅なないろ・ななえ」だ。人気駅でしかも土曜ということもあってか、けっこうな人出だった。
前回ここの「THE DANSHAKU LOUNGE」さんの揚げたてのフライドポテトの美味さに衝撃を受けたので、また食ってみよう。
テラス席を陣取り、
熱々を頂く。うーーん、やはり美味い。
ポテトを食った後は、駅の裏手を散歩させて頂く。
それにしても、暑い。恵山は曇りで涼しかったのに、こっちはえらい違いだ。
あまりの暑さに、たまらず日陰のベンチへ逃げ込んだ。
ニッサンのディーラーが展示会をやっていた。カーオブザイヤーで話題のサクラやリーフなどのEVばかり持ってきていたようで、時代を感じる。1台なんかデカいのが居るなと思ったら、アリアというヤツだった。最近のEVはどんどんグラマラスになっていくな。
さあてまだちょっと早いが、もうそろそろフェリー埠頭に向かうかと南下した。
函館山が見えてきた。
やがて港に到着した。
まだまだ時間があるので、ここにあるという噂のドッグランへと行ってみる。
「ドッグラン こちら」的な案内板をどこにも発見できず、ターミナルビルの裏手へと適当に行ってみると、
なんか青い網のようなところがあるけど、あれか?
ビンゴだった。
ウッドチップのほっそいランだった。新潟競馬場の直線コース的な。
デカめのウッドチップのサーフェスがお気に召さず、動きがやたらとぎこちないブレアだった。
ドッグランを切り上げた後は乗船手続きを済ませ、北海道最後の晩餐に選んだテイクアウトをピックアップしてから乗船待ちの車列に並んだ。
ドッグカート利用&エレベーター付近指定の我が家は、常にほぼ最後の乗船となる。一般車はもちろん、大型トラックや競走馬運搬車までも見送り、
ようやく我が家の順番がまわってきた。
レンタルカートにエルブレを乗せて、無事慌ただしい乗船も済ませ、プライベートドッグルームへと入った。
先ずはシャワーでさっぱりし、最後の晩餐タイムだ。
メニューに選んだのは、ご存知大人気のラキピこと「ラッキーピエロ」のエッグバーガーとオムライスだ。
最近やたらとラキピラキピと人気なようだが、10年くらい前に一度だけ食った時はさほど感動しなかった。騙されたと思って今回テイクアウトしてみたのだ。
バクっといってみると、おおうめーじゃねーか。しかもすごい量だ。この味、この量でふたつで1200円と安い。そりゃー人気あるはずだ。いまや店内で食おうと思うととんでもない待ち時間だったりするらしいし。
とりあえず北海道の締めにラキピ食って、食に悔いなし。
満腹になったところで、各自まったりと3時間40分を過ごす。
やがて青森到着の時刻となり、
エルブレをカートに押し込み、
無事下船し、
夜の青森をねぐらへと走る。
辿り着いたのは2週間ちょっと前にもお世話になった「合浦公園」だ。今夜も一晩ご厄介になることにする。
もう遅いので寝酒をかっ喰らってさくっと寝よう。
本日の走行距離:81km (フェリー:110km)