2022 秋の中国旅 第十四日 なんて日だ!

道の駅北浦街道豊北」の朝が来た。

昨夜は久々にポップアップでの就寝だったが、「道の駅スプリングスひよし」以来の静寂の夜でよく眠れた。クルマの音はほとんどせず、代わりに潮騒の音が微かに聞こえるだけという実に素晴らしい環境だった。大型ゾーンにトラックが一台も停まっていなかったのは、車中泊始めて以来初ではないだろうか。

今日も良い天気で、トイレから望む和久漁港が美しい。

朝食は昨夜のピザの残りを頂いた。

お世話になった北浦街道豊北の駅を出発し、今日も観光のため先ずは北東方面へ向かった。

海沿いからやがて山道になり、最初の目的地を目指して走った。最後は対向車が来たらすれ違えないような細い道をヒーヒー言いながら着いた先は、

数多く連なる赤い鳥居で映えスポットとしても有名な、

元乃隅神社」だ。赤い鳥居がいっぱいある所、というだけの前知識で来てみたのだが、結果的に本当にそれだけだった。

一応はれっきとした神社なわけだから、先ずはお参りせねばと鳥居の傍まで行ったが、手水所がどこにも見当たらない。しようがないのでとりあえずお参りをと鳥居をくぐろうとすると、いいトシしたオッサンやYOUたちが神聖な鳥居に向かって何かを放り投げてキャーキャーはしゃいでいる。

なんと小銭を投げていて、その先にはハートマークの付いた賽銭箱のようなものが鳥居の上部に付いている。どうやらそこに見事入ればご利益があるらしい。しかし皆単なる普通のオッチャン、オバチャンで、巨人の菅野のようなコントロールなどあるわけもないので、箱を外れた小銭が鳥居を行ったり来たり。何が楽しいのか、皆夢中で投げ込んでいる。夢中すぎて周りも見えないので、ヘタクソが投げた小銭がこちらにぶつかりそうなったのにそのことにすら気づかない。

最初は神社ということもあってエルブレを連れて行くのも遠慮せねばならんかなと思ったが、そもそもそんなことを気にするような神社でもないようだ。なんせ、本来の「元乃隅稲成神社」という名称をインバウンドが憶えやすいようにという驚くべき理由で「元乃隅神社」と短く変更してしまったほどだ。

さっさとお参りを済ませ、上り下りがけっこう厳しそうなためひとりだけで赤鳥居群の見学に出た。

鳥居は事前に写真で見ていたよりも真っ赤に感じた。

鳥居の先は開けていて素晴らしい眺めだった。

行きはよいよい帰りはつらいで、長い階段を登り切り、何かと微妙だった元乃隅神社を後にした。

神社から東へ向かい、長門市に辿り着いた。いい時間なのでここでランチ休憩を取ることにした。

道の駅センザキッチン」である。ここは豊富な飲食店が入っていて来る前からかなり期待していた。外席も豊富にある。さてどこの店にしようか。

海辺の駅なのでやはり海鮮だろうと、「仙崎丼」をチョイスした。

オススメの仙崎丼と希美世丼を選び、みそ汁をひとつ付けて3,700円也。それなりにいい値段で、しかも驚くほど丼が小さく量が少ないのできっと質が良いのだろうと期待に胸を膨らませてかぶりつく。

その期待は無残にも一瞬で砕かれた。

ネタも全く大したことないし、何より酷いのはご飯がキンキンに冷えきっていたのだ。箸を突っ込むとそのまま全て持ち上げられそうなくらい冷たく固まっている。また、黄色く薄っぺらい卵焼きの不味いこと。。食品サンプルかと思った。こんな地方で3700円も出してこんな仕打ちを受けるとは思いもしなかった。このガッツキがほとんど残してしまったほどだ。これならテイクアウト専門の「丼丸」の500円くらいの方が500倍美味い。お盆を返す時に「メシが冷たくて食えたもんじゃねーよ」と突き返したら、「すいませーーん」だと。ふざけんな、金返せ。

おそらくもう二度と来ないであろうセンザキッチンを最悪な気分で後にし、風呂でも浴びてリフレッシュしようと南へと向かった。

お目当ては長門湯本温泉である。

温泉街をグルリと周らされて、坂の上の駐車場にコンパスを停め、石段を下って温泉へ向かう。昼間のせいか人も少なくシメシメと思いつつ建物に辿り着いたが、

なんと本日定休日。。事前にHPで混雑状況まで見ていたが、そこには「空いている」とあって定休日なんて書いてなかったぞ。くっそー、またかよ。ちゃんと書いとけや。駐車場代返せ。

昼飯に続き風呂までしてやられたとプンスカ怒りながら、もう本日の停泊地である山陽方面へ南下することにした。

既にこの前周った宇部や阿知須エリアをワープすべく、美祢から高速に乗った。

防府西ICで高速を下り、さらに南下する。途中「和の湯」という立ち寄り湯の看板が見えた。寄っていくかととりあえずネットで調べてみると、なんとここも本日定休日とあった。まったく、なんて日だ。

もう今日は何をやってもダメそうなので風呂は諦めて停泊地へ真っすぐ向かった。

今宵ご厄介になるのは「道の駅潮彩市場防府」である。この駅内には水産物荷受協同組合なる市場?のような施設があるので、明日の早朝は騒がしいのかもしれない。

隣にはメバル公園というキレイで立派な公園がある。

何やら向こうにピラミッドっぽいのがある。

日時計のようだ。

メバル公園から駅を越えもう一方にはこれまた立派な芝生の広場とその先に駅の臨時駐車場がある。

久々に散歩コースには事欠かない道の駅に来た。

今宵は駅内にある牡蠣小屋の「ウミコヤ38」さんで昼間のストレスを解消すべく暴飲暴食することにした。

念のために夜の予約をしてから駅の物販を覗いてみると、萩しーまーとと違ってもうすぐ閉店の17時前にも関わらず刺身などがたくさん売られていた。夜に外食する時に限って、こうなる。上手くいかないものだ。

エルブレに夕食を食わせてからディナーに繰り出した。

レジの前にこれでもかと並んでいる魚介や肉や野菜などから食いたいものをセレクトして席まで持って行って炭火で焼く、というシステムだ。

悩んだが牡蠣は生で食える北海道は仙鳳趾産にした。

何はともあれ生ビーをグイっと飲り、

選んだ具材を片っ端から焼いては食い続けた。

酒も、ちょいと高級なハイボールから山口の地酒の貴と、グイグイいかせて頂いた。貴は常温だったのがちょっと残念だった。

焼き物がひと段落し、最後にカキフライとズワイガニ丼を頼んで締めた。

総括としては、まあもちろん不味くは無いがさほど感激は無かった、となるか。ズワイガニ丼は美味かったが、おそらく昼が最悪だったことも満足度が2割増しくらいになっていると思われる。お勘定は決して安くは無く、しかもそういう時の支払いに限ってPayPayは当たらない。

駐車場に戻ると周りにほとんど車中泊erは見当たらなかった。静かな夜にはなりそうだが、市場だけに朝はすぐに移動できるようにノーポップアップ&ノーAizuで寝ることにしよう。

本日の走行距離:130㎞

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