大晦日の昨日は、昼間近所の蕎麦屋さんで年越しそばを頂き、
溜めに溜めていた中国放浪記をやっと書き終え、肩の荷が下りた。
そんなちっぽけな達成感と共に、年の瀬も迫る中、山口の本社蔵で買ってきた獺祭スパークリングを開けて頂いた。シュワっと爽やかな飲み口の中に、濁り酒のような酸味が利いてクイクイいってしまう。実に華やかな酒だ。
そんな獺祭に合わせて、大晦日なのにおせちを頂く。北海道民は大晦日からご馳走を食うので、ついついこのフライングおせちをやってしまう。
まあおせちといっても外で買ってきた単品をただ盛っただけなのだが。
それにしても20年前くらいは大晦日と言えば地上波は格闘技三昧で、3台のビデオデッキをフル稼働して3つのイベントを録画して見まくっていたのが懐かしい。今はすっかりその灯も消えてしまい、寂しい限りだ。井岡程度じゃ酒のツマミにもなりゃしない。
それから一夜明け、2023年が始まった。
元日に開けるは、昨年夏の北海道旅の増毛で買ってきた国稀の蔵元限定生酛で、境港の妖怪ロードで仕入れた目玉のオヤジちょこでちびちびと頂く。国稀特有のガツンとした日本酒らしいパワーを感じる酒である。昨夜やっていた呑兵衛の永遠のアイドルの吉田類の年またぎ酒場放浪記を流しながら朝から酔っぱらう。なんという幸福感。
今年もいい旅、いい酒に巡り合ういい年になりますように。