2021 山陰山陽旅 第十日 さらば小豆島&またまたやっちまった白龍城の夜

小豆島での二度目の朝が来た。

海水浴場前の駐車場は実に静かで快適な夜だった。オリーブ公園の第三駐車場よりも断然こちらがオススメだ。

せっかく海辺に居るので朝食前の朝マズメに軽く出動してみた。

結果は、変わらず。やはり腕のせいだったのか。無念。

今朝は、昨夜のおでんの残り汁を使った雑炊にした。染みる。

朝食後は、他の観光客が来る前のオリーブ公園で絶景を独り占めしに行ってみた。狙い通り、他には人っ子一人居なかった。

ギリシャ風車の横には昨日は無かったパイロンが3本立っていた。

「滑るのでご注意を」的なことが書かれていた。昨日「箒ジャンプ」で誰か怪我人でも出たのだろう。

丘からの景色を満喫して駐車場へ戻ると、昨日からお隣に停まっていたスーパーロングのバンコンのお父さんから声をかけられた。

岡山の津山の方で、なんとバンコンばかり6台くらい乗られてきているとのこと。まさに「バンコンの鬼」だ。ご夫婦で四国をぐるっとまわってから小豆島へ上陸し、今日岡山へ帰られるとのことだった。四国へ行くならこの道は細いから絶対通っちゃダメだとお母さんから色々な有益な情報を頂いた。さらに話をしていると、我々が数日前に泊まった「道の駅 久米の里」のガンダムは、なんとこのお父さんのお知り合いの息子さんが造ったものだと聞いてこの偶然に驚いた。こういう出会いと会話も旅の醍醐味なのだろう。名残惜しくもお別れした。

お元気で良い旅を

今日は小豆島を出る予定だが、その後の行き先を未だ決めていない。津山のお父さんたちご推奨の四国をまわるのもいいが、以前に一度行ったことがあるので、出来ればお初のところへ行きたい。再び岡山へ渡って広島、山口と行ったところで折り返して島根、鳥取と戻るのも魅力的だが距離があってちょっと厳しい。そろそろ東京方面へ戻りつつお初のところとなると、やはり紀伊半島しか無い。道がクネクネでエルブレには厳しそうでもあるが、山道は避けて海岸線を行けば行けないこともないと、いざ決行とした。最初の「山陰旅」からどんどん乖離していくが、これも行き当たりばったり旅の良いところだ。

そうと決まったら岡山へ戻るところだが島の北の大部から日生へのフェリーは15時発なので、それまでの間は昨日まわらなかった西側へ行ってみることにした。

その前にランチと行きたいが、昨日から島をまわっているとやたらめったら素麺の製麺所を目にしているのでせっかくだから手延べ素麺を食ってから島を出たい。お世話になった駐車場を後にし、オリーブナビ小豆島のお姉さんオススメの「瀬戸よ志」さんへ行ってみた。

平日の昼だが何と満席で20分くらいは待っただろうか。観光客も居るが、地元のサラリーマンも数名でランチをとりに来ているようなのでこれは期待出来る。

この辺りのソウルフードの「ひしお丼」と素麺のセットを頼んだ。ひしお丼は店によって中身が違うらしいがもろみ醤油を使うのが基本で、こちらのはアジフライにもろみソースがかかっている。素麺はモチモチツルツルで普段食ってる揖保乃糸よりも数段レベルが上だった。

素麺に満足した後は島の西側目指して走り始め、エンジェルロードへ着いた。

この時は生憎と潮が満ちていたが、干潮時は数十m離れた小島まで歩いて渡れる砂の道が出現するという場所だ。

周りにはリゾートホテルが建っていて、パッと見ワイキキの外れのビーチのようだ。

一応エンジェルロードにも訪れたしこれで心置きなく島を去れると、北の大部フェリー乗り場を目指した。

途中再びこぼれ美島展望台に立ち寄り、昨日置き忘れたペットボトルを探してみた。昨夜は強風だったしどっか吹っ飛んでて無いだろうな、と思いきや遠くにピンク色を発見。

置き忘れたベンチの下にひっそりと落ちて「頼むからワタシを見つけて!」と言っているような姿が健気だった。

永年の愛用品を無事回収し、ほっとしながら大部港へ到着した。二日前に宇野から土庄へ渡ってきた時はトータル5台も居なかったクルマが、今日は既にかなりの台数が居た。料金は本来なら5m未満一台プラス大人一名で9,510円かかるが、モンベルクラブの会員証を見せるとなんと2割も引いてくれた。

今日も航海中は皆でコンパス内で過ごした。二日前と違って強風のせいか多少揺れたが無事に1時間後に日生へ上陸出来た。

日生からは進路を東にとり、今日の目的地の相生市へひた走った。「道の駅 あいおい白龍城」に到着した頃にはもう日が暮れつつあった。

中国台湾風のド派手な建物がお出迎えしてくれる。

駐車場は海に面していて雰囲気も良い。

さてお目当てのここに併設の温泉にでも浸かるべかと行ってみると、

なんと本日は振替休業だった。

またやっちまった。風呂に入るためにここを停泊地に選んだというのに。福井県はシーサイド高浜での夜に続き二度目の凡ミス。これからはちゃんと定休日チェックしないと。

失意のどん底の中、ここのレストランが道の駅にしては珍しくラストオーダー20時半の21時まで営業していると知り、初の外メシでの夕げで気を紛らわすことにした。

「和ダイニングまねき」は見た目ファミレスだが、カキもぷっくりとして味も濃く、松茸土瓶蒸しも良い香りでレベルが高かった。しかも会計時にコロナワクチン接種証明を見せると1割引という特典付きだった。何かのためにと持ってきておいて良かった。

風呂の臨時休業のショックも幾分か和らぎ、ホロ酔いでコンパスへ戻る間、対岸のIHIの工場の明かりが煌々と水面を照らしていた。

本日の走行距離:60㎞ フェリー 23㎞

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