前回の旅に出る前に発注したレカロシートだが、旅の途中の白崎海洋公園でジオパークに感動していた時に入荷の連絡をオートバックスからもらっていた。「いま旅の途中なので、戻ったら連絡します」と言って電話を切り、自宅に戻って連絡するとけっこう作業の予定が詰まっているようで、結局発注から一か月ほど経ってようやく作業日を迎えた。
納車からここまでの間、しょぼくれた純正シートの上に腰痛予防の座布団を乗せて騙し騙し凌いできた。
山陰山陽紀伊半島旅では伊根での大転倒事故で負傷した膝の方に全意識が集中していたのか、嘘のように腰痛は出なかった。もしかしてレカロなんか発注する必要無かったんじゃねーか?とも思ったが、座布団のせいで座面が高くなって色々と気持ち悪いし、乗り込む時にいちいちめくれ上がる座布団を直したりする煩わしさから解放されるのだから発注して正解だったのだと自分を納得させてきた。
取付作業は一時間も経たずに終わり、コンパスのところへ行ってみると、
真新しいレカロシートがお出迎えしてくれた。
あのブサイクな座布団を無事に撤去することが出来、さらにトライアルのシートレールのおかげで純正より1.2cm低くなったので、フロントの視界が激変した。
ルームミラーやドアミラー、さらにステアリングの高さまで全て調整して、レカロのバケットシートに背中をホールドされつついざオートバックスを後にした。これまで座面が高かったせいで信号機に近づくとよく見えなかったのだが、フロントの上方の視界がかなり広くなって、空がよく見えるようになった。今まではトラックの運転席のような高さで周りを見下していたが、何となく乗用車に近くなった気もする。
シートの裏が丸く出っ張っているのでカーテンや物干し竿との干渉が気になっていたが、無事使えるようで安心した。
肝心の乗り心地は感覚が今までと違い過ぎてまだケツが落ち着かないが、いずれ慣れた時には疲れや腰痛とは無縁に旅が出来るのだろうか。次の旅がいつになるかわからないが、楽しみである。
これでコンパスのカスタム化の最後の大物の取り付けが無事終わった。後はアウトバーンのミラーを付ければ、マイコンパスは遂に完成する、予定である。